情シス野郎 チラシの裏

第19回 社内サーバーのAWS移行評価 ~ 番外編 ~

ソルクシーズでは、3年にわたり社内各システムのサーバーをAWS(Amazon Web Service)に移行する作業を進めてきた。そこで今年はAWS化の評価についてチラシの裏のごとく書き散らかしている。

前回までに、コーポレート用のWebサーバーメールサーバーVPNサーバーを評価してきた。今回は番外編である。

ライン パール

ご存知の通り、ポケモンGOがもの凄いことになっている。

ポケモンが出現しやすい大きめの公園や駅前では老若男女何十人がスマホを覗き込んでいるし、レアポケモンの目撃情報でも出れば、アイドルのゲリラライブでも始まったのかいな?という人だかりがあっというまにできる。

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歩きスマホが危険だとか、引きこもりが治ったとか、お香を炊いてもポッポしか寄ってこないとか、そんな話は置いておくが、世界中で何千万人がネット接続するこのゲームのバックエンド※には、一説ではGoogle Cloudが採用されていると言われている。(もちろん国や地域ごとにホストは分割されているだろうが)

※バックエンド:ユーザや他のシステム、ソフトウェアなどから見えないところでデータの処理や保存などを行う要素。
ポケモンに限らず、多くのソシャゲー(ソーシャルゲーム)のバックエンドには、何らかのクラウド環境が採用されており、今やソシャゲー開発会社はIaaS※クラウドベンダーの重要顧客となっているらしい。

IaaS:Infrastructure as a Service の略。システム基盤そのものをインターネット経由で利用者に提供するサービス形態。

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数多のタイトルがリリースされるソシャゲーはユーザの移り変わりが激しいため、アクセスが多い初期は高スペックで動作させ、落ち着いてきたら少し下げる、という措置が必要となる。

そしてこれまでも触れて来た通り、AWSを初めとしたIaaS環境は上記のような措置(スケールアップ/ダウン)を簡単に取れることが大前提であると同時に大きな特長である。

これがソシャゲーのバックエンドとしてIaaSクラウドが採用されている大きな理由と思われる。

もちろんこの特長はソシャゲーのためだけに用意されているわけではなく、当然我々が管理するシステムの稼動環境としても大きな恩恵を受けられる場合がある。

今回はそういう話である。

少し時間をさかのぼるが、実は当社Webサイト(http://www.solxyz.co.jp/)のリニューアルを6月21日に行った。

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さらに6月23日に当社株式が従来の東証二部から東証一部に指定替えとなったのだが、それに合わせて経済紙に広告を出すことになった。

経済紙の電子版に掲載する広告にも当社Webサイトへのリンクが貼られるため、当社に興味を持って頂いた方のアクセスが集中することが予想される。

同時アクセスが増えればWebサイトを動作させているサーバーの負荷が増し、場合によってはページが開かない状態になる。

「SI企業がその程度のことも事前に考え、対応出来ないのか(失笑)」
せっかく広告を出しておきながら、そんなふうに思われるのは最悪だ。

ここはまさに「スケールアップ/ダウン」の出番である。

広告掲載の前日にスケールアップしておき、アクセス状況の監視を開始。掲載時間終了とともにアクセス状況が落ち着いてくることを確認したうえで、スケールダウンする。

昔であれば、
・電源を落とし、
・重いハードウェアを取り出して側面を開け、
・マザーボードとの相性の悪さで動かないという状況に怯えつつメモリやCPUを入れ替え、
・電源を再投入、
という作業になるところを、ほんの十数秒、画面ポチポチでミッションコンプリート。

全て我々の、いやAWSの手の平の上での出来事である。

普段当社のWebサイトにアクセスする人数は日に数百人程度で、時間を限定してスケールアップ/ダウンするようなこともほとんど無い。公開サーバーとAWSIaaS)の相性の良さを再確認した次第。IaaSの恩恵を受けられるのは、ソシャゲーに限ったことではないのである。

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ただ一つ後悔しているのは、アクセス数を読めなかったためにスペックを上げ過ぎてしまい、用意したリソースの2%しか使用されなかったことだろうか。

CP10のポッポズリの実ハイパーボールを使ってしまった感じである。

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