花のコンシェルジェ

5月のおすすめ 紫陽花(あじさい)

ちょうどこの頃から小さなつぼみをのぞかせてくれる紫陽花(あじさい)が、美しく色づいて咲いていく姿を毎年楽しみに過ごしています。わが家の小さなマンションの敷地内にも紫陽花(あじさい)たちが所々に植わっています。

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花びらだと思っていた部分は、実は萼(がく)です。

雨に打たれてなお美しく、しっとり佇む姿。花と葉の色のコントラスト、フォルム。なぜか心が安らぐ。シンプルだけど奥深い魅力を感じます。

日本古来の花木で、もとは「あずさい」と呼ばれていました。「あず」…集まる、「さ」…真、「い」…藍。「真の藍色が集まっている花」という意味で、名前の由来の一つです。

「紫陽花」という字は、唐の詩人さんが名付けた別の花、おそらくライラックのことだったのですが、平安時代の日本の学者さんが間違って紫陽花(あじさい)にこの字をあててしまい、そのまま広まってしまったとか。

海外では桜や椿と並んで日本を代表する花とされ、ヨーロッパでは「日本のバラ」とも呼ばれているそうです。

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涼しげな器に浮かべて

そんな紫陽花(あじさい)の、意外な耳寄り情報!
商売繁盛を祈願して蜂の巣を吊るすことがありますが、この蜂の巣に形が似ていることから紫陽花(あじさい)を飾ると良い!とか、土用の丑の日に紫陽花(あじさい)を半紙で包み、紅白の紐で結んで吊るしておくと、一年間お金に困らない!らしいです。

また、トイレに吊るしておくと婦人科系の病気にかからない!とも。金運と健康運、ふむふむですねぇ♪

切り花では5月6月が旬ですが、近頃では時季によってニュージーランド、オランダ、コロンビアなどから輸入され、一年中楽しめます。ドライフラワーにできる品種もあるので、風通しの良いところに吊るしてドライにして、そのまま飾っても良し、リースにしても良し、楽しみ方いろいろです。
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一年を通して楽しむアレンジメント

ただ、紫陽花(あじさい)も毒性があるので食べられません。最近食いしん坊ネタをご紹介できないのが少々さみしくもありますが(ん?私だけ??)、これから梅雨を迎えてしっとり美しい紫陽花(あじさい)を眺めに、お散歩に出かけてみるのもいかがでしょうか♪

★原産…日本、アジア、北アメリカ など。
★花言葉…元気な女性、辛抱強い愛情、家族の結びつき、友情、平和、移り気 など。
★日持ち…1週間前後。
★飾るンポイント…茎の切り口を長くカットし、中の白いワタを取り除くと水揚げが良いです。お水は深めに。
枝の長いものは水を換える時に切りながら、短くなっていくのも楽しんでみてください。茎が短い方が水揚げが良いです。水に浮かべてもかわいいです。

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