虎ノ門ヒルズそば、都心の山の神社

都心のオフィス街にひっそりと残っている自然の風景。
山を登るとそこには神社が。実はこの山にちょっとした秘密がある。
今回のよりみちスポットは”山の上の神社”。

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東京の新たなランドマーク・虎ノ門ヒルズから南の方角に2~3分歩くと、「愛宕神社」がある
(港区愛宕1丁目5番3号、TEL:03-3431-0327)。
境内の面積は約5,785.12平方メートル。
1603年に徳川家康の命により防火の神様として祀られた。
以後、火事や関東大震災、東京空襲などで何度か焼失したが、昭和33年に氏子の寄付により再建され現在にいたる。

入り口にある大鳥居をくぐると、すぐに86段の石段が現れる。
江戸時代に曲垣平九郎(まがきへいくろう)が将軍家光の前で、馬に乗ったままこの石段を昇り降りし、梅の枝を手折って献上してみせた。
家光に“馬術の名人”と讃えられた彼は一躍有名人になり、その故事から「出世の石段」と呼ばれるようになったという。
階段はかなりの急こう配で、上から覗き込むと怖い…。
 
愛宕神社1
    <登ると息切れする石段…。>

愛宕神社がある愛宕山は標高25.7m。
「出世の石段」を登り、一の鳥居をくぐったすぐ右側に、山の証しである三角点がある。
愛宕山の秘密は、この“標高25.7mの山”だということ。
東京23区にある自然地形で、かつ山と言われるものの中で一番高いのだ。

今日のように周囲に高層ビルが建つまでは山頂からの眺望がすばらしく、東京湾や房総半島までも望むことができたという。

   愛宕神社2
<逆さ富士ならぬ逆さビル。都心ならでは。>

「愛宕神社」の社殿は石段の上、一の鳥居と神門をくぐった先にあり、
○火に関するもの、防火、防災
○印刷・コンピューター関係
○商売繁盛
○恋愛、結婚、縁結び
などにご利益があるそうだ。

   愛宕神社3 
<コンピューター関係とは、意外なご利益。>

ちなみに近隣の「愛宕グリーンヒルズ」を開発した森ビル株式会社によって愛宕トンネル脇にエレベーターが作られた。
石段がつらそう…、という方はエレベーターでどうぞ。

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