第3回:「ITが好き」ってどういうこと?

採用活動がひと段落したので休暇を取ったセツ子。
ゆっくりお茶を飲んでいると、まだ夏季休暇中の太郎がリビングに来て自分のノートパソコンを開き何か打ち込み始めた。

セツ子(セ)「何やってるの?」
太郎(太)「Skype*で友達と遊ぶ相談してる」
セ「スマホでLINE*じゃないんだ」
太「昔から仲間内で使っていたし、フリックよりキーボードの方が打ちやすいし」
セ「やっていることはともかく、見た目はシリコンバレーのビジネスマンみたいね」

太「それって『ITが好き』ってこと?」

セ「まあ……好きそうではあるかな。なんで?」

 

太「この間、文系の友達が、俺みたいにノーパソ持ち歩いたり、萌えキャラのソフトをインストールしたりしていないとIT好きじゃないの?って真面目な顔で言ってきたんだよ」
セ「少なくとも萌えキャラは不要だね……そんな質問をしてきた理由は聞いたの?」

太「IT企業のインターンシップに参加しようと思って調べたら条件の中に『ITが好きであれば文系でも歓迎』って書いてあって、意味がよくわからなかったから不安なんだって」

セ「で、太郎も意味がわからなくて、ちょっと引っかかっている、と」
太「そういうことだね」
セ「なるほどね。それを書いた企業の人の意図はわからないけれど、おかんの昔話だけど、聞かせてあげよう」

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---「ITが好き」ってどういうこと?---

 

セ「おかんがSEの卵として入社したときのことなんだけど」
太「え?おかんSEだったの!?」
セ「元々はね。文系だったうえにパソコンが家にあるのが一般的じゃない時代だったから、キーボードも入社直前まで打てなかったけど」
太「よく就職できたな……」

セ「で、右も左もわからず入社したら、先輩に凄い人がいてね。自分のノートパソコンを持っていて、夜も寝っころがりながらプログラミングしているような人で」
太「俺たまにやるけど?」

セ「だからそういう時代じゃなかったの。SEでも自宅にパソコン持っていない人がほとんどの時代に『私もパソコン買って、寝る時間惜しんでプログラミングしなければならないのかな』って本気で悩んだっけ」
太「それは俺でも悩むかも……」

セ「そこからできないなりに勉強して、お客様とも話ができるようになって自信がついてわかったのは『この仕事を好きという気持ちは、人それぞれ』ということだったの」
太「人それぞれ?」

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セ「先輩のようにプログラミング技術を一心不乱に伸ばす人もいれば、業務知識を身につけてお客様にわかりやすいシステム提案を目指す人もいる。どちらも『ITの仕事が好き』には変わらない。
太郎はノートパソコンを持ち歩くのが『IT好き』の表れだし、お友達は違う形で『IT好き』の形が表れてくるかもしれないということ」

太「なるほど」

セ「ただ、ひとつだけ。

プログラミングを『楽しい』と思えなければ、ITの仕事をずっと続けていくのはしんどいかもね。

自分が面白い、興味があると感じることができないと頑張れないよ。
その子がプログラミング経験無いなら、そのインターンシップで体験してからIT業界を目指すかどうか考えた方がいいと思う」

太「なるほど。友達にはそれを伝えてみるよ」

 

太「ちなみに、プログラミングを極めた先輩はどうなったの?」
セ「海外で表彰されたり、セミナー講師になったりしてるよ」
太「筋金入りだったんだね…」

 

友達との相談がまとまったらしく、太郎はノートパソコンを鞄に入れて出かけていった。

セツ子(なんかSE時代のこと思い出しちゃったな。太郎も出かけちゃったし、久々に何かプログラムを書いてみようかしら)

*Skypeはその関連事業体の商標です。
*LINEはその関連事業体の商標です。

 

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