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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【21】 2016年をITで振り返る

現場の取り組み

今年も残り1ヶ月。

先日は11月に積雪を観測、家を出た瞬間に足を滑らせ、温暖化どこいった!と言いたくなったが、きっと熱血元プロテニスプレーヤーが海外旅行にでも行っていたのだろう。

坊さんが走り出す季節を迎えるたびに、毎年本当に1年は早いと思う。2016年はITに関わりのある大きな出来事がいくつかあったので振り返ってみようと思う。

 

1.ゲスLINE流出

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このケースでは他人の盗み見やPC版LINEによる漏洩などが取りざたされた。

スマホのセキュリティは万全だろうか?
アプリの設定にミスはないか?
他人に見られる隙は無いか?

一般的に個人が注意出来ることはそのくらいだろう。

しかしながら、インターネットに一度送信した情報は手紙とは違ってサーバ上に保存され、永久に残る。メールしかり、LINEしかり、facebookやインスタ、2ちゃんねる、など何でも同じ。

自分のフォロワーにしか公開していない、2人だけのやり取りである、送信してすぐ消した、etc…こんなことは関係がない。

システム管理者はやろうと思えば全てを見ることが出来るだろうし、ユーザからしたら消したことになっていても、サーバ上にはおそらくデータは残っている。

どこかの誰かが画面を保存しているかも知れない。いつかどこかで思いもよらない人に見られる可能性はゼロではない、と考えるべきである。

ネットの海に自分のしょうもない黒歴史が放流され続ける程度であれば別にいいだろうが、一時の感情で犯罪予告などを書き込んだ日には最期である。

甘く考えてはいけない。

 

2.個人ブログに「日本死ね」、PokemonGOブーム

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この2つのケースでは、ITにまつわる出来事が日本中および世界を舞台に大きなブームを引き起こした。

「日本死ね」の方では個人ブログに書かれたこの過激な一言が、政府が取り組んでいる女性活躍についての実情を表しているとされ、衆議院予算委員会の場において野党質問に対する答弁として首相が言及するという異例の事態を生み出した。

PokemonGOについてはノルウェー首相が国会の最中にプレイしていたことが発覚。イスラエル大統領も官邸でポケモンを見つけた様子をfacebookに投稿し「警備員を呼んでくれ」とおしゃれコメント。世界の権力者をも巻き込む大ブームとなった。

この2つ、片方は、始まりは個人ブログに書かれた一言、もう片方もただのソーシャルゲーム。これが政治という場において存在感を放ったという点でレアなケースだと思う。

ブログの記事については、各種SNSやネットニュースというネットの海に流れ出た情報が話題となり、最終的には大手マスコミが目をつける、という流れであった。

ブログに書いた自分の意見が流れ流れて国会の場で取り上げられる。夢のある話だと思うのはおれだけだろうか。

 

ライン パール

さて、ここまで述べて改めて感じることは「ITリテラシー」の重要性である。

LINEの件については、2人が十分に注意していればやり取りが日本中に公開されるような事態にはならなかっただろう。

「日本死ね」の件も、仮に「日本」が「首相」であれば、見る人によっては不愉快な書き込みに過ぎないが、「日本」という抽象的な、また生命を持たないものを対象に「死ね」としたことで、メッセージ性の高いユーモア(アイロニー?)として受け止められた(書き手本人の意図はともかく)。

当社でも社内SNSを利用し始めているが、読む人の気持ちを考えてSNSやブログに投稿できることも立派なITリテラシーである。

4年後には東京でオリンピックが開催され、世界中の視線が日本に注がれる。ソーシャルメディアも今よりも大きく発達していることだろう。

日本人のITリテラシーは遅れているな HAHAHA~、と思われないようにしたいものだ。

 

 

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