エンジニア奮闘記

その適性診断、ちょっと待った!経験と意欲で磨かれるSE力

転職サイトや、システムエンジニア向けの情報サイトなどで、「適性診断」「システムエンジニアに向いている人」といったテーマのコンテンツをよく見かけます。

なかには適性でほとんど決まってしまい、向いていない人はがんばってもムダといい切る記事もあるのですが、果たしてそれほど向き・不向きは重要なのでしょうか。
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これらの記事を読んでみると、概ねこんなことが書いてあります。「文系・理系は関係ない」「大事なのはコミュニケーション力、情報収集力、ロジカルシンキング、プロジェクトマネジメント力」。

お客様のニーズを把握し、数ある開発方法のなかから合理的に最適なやり方を選び、効率のいいスケジュールを立ててスタッフと進捗を管理することができる人が向いているというわけです(そのすべてが完璧な人ってホントにいるの?)。

でも、まぁ、これらのスキルがある人が、システムエンジニアとして活躍できるといわれればその通りです。ただし、ひとつだけ気になることがあります。

たとえば情報収集やロジカルシンキングができる・できないは、「適性」のなせるワザなのでしょうか。あくまでも技術であり、効果的な方法をしっかり学習すれば、一定レベルまでは習得できるものではないのでしょうか?

私事で大変恐縮ですが、大学時代に教育学部の国語学科という先生にならなければつぶしが利かないところに身を置いた者が、数学が苦手ではできない仕事をしたときの話をさせてください。

結局、ビジネスに役立ちそうなスキルを身につけることなく社会に出た私は、ものづくりの仕事をすることになり、Webサイトのシステム開発のプロジェクトマネージャーや、マーケティングリサーチの部署の責任者をまかされました。ユーザーのニーズを理解しなければ、いいサイトを創ることはできないというお話です。

目的はあくまでも「人が求めるサイトやシステムを創る」ことで、モチベーションは高かったので、現場で経験を積みながら必死で学び、いつしかそれなりのアウトプットを出せるようになりました。

どちらかというと直感的に物事を捉えるほうなのですが、ロジックツリーという思考ツールを活用したりしながら、フラットに判断することを心掛けました。

その経験を経て、ロジカルシンキングは、適切なジャッジや効率的な仕事をするための技術であり、学習意欲があれば身につくものだと思いました。

ソルクシーズで活躍するシステムエンジニアのみなさんと話すと、「やってみなければわからない」という言葉をよく耳にします。技術や経験があるSEでも、初めて取り組む分野の仕事となると、入念にリサーチして自分なりに解釈できるようになってから実作業に入るものです。

いいものを創りたいという熱意があれば、知らないことや多少苦手なことはクリアできるもの。よくいわれる「適性」の多くは、向いているかどうかではなく、学習意欲や取り組みに対する情熱と行動力があるかないかを語っているだけなのではないでしょうか。
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「コミュニケーション力、情報収集力、ロジカルシンキング、プロジェクトマネジメント力がない人は、システムエンジニアに向いていない」をいい換えてみましょう。

「人と話すのが嫌、情報を集めるのは億劫、物事を考えるのはメンドクサイ、他人にあれこれいって動いてもらうのはストレスが溜まるから自分でやってしまいたいという人は、つらいだけなのでやめておいたほうがいいかもしれません」。

お客様の喜ぶ顔が見たい、自分の作った仕組みが世に出るのがうれしいといった気持ちがある人は、努力や試行錯誤によって、SEに必要な「〇〇力」を一定レベルまでは手に入れることができるでしょう。

安易な「向いてない」診断に惑わされることなく、やりたい仕事だと思えたらチャレンジしてみればいいのではないかと思います。

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