情シス野郎 チラシの裏

第9回 中国オフショア開発

当社の情シスではシステムを開発する際、
プログラミングや基本的な動作テストを中国の開発チームに依頼している。

10年ほど前までは部内で全て行っていたのだが、
現在ではプログラミング周りの作業は全て切り出し、中国に出している。

こちらで作成した設計書を元にプログラミングしてもらうという作業の中で、
最大の不安点は、やはり「言葉」となる。

中国チームのメンバーは全員中国生まれの中国育ち。
日本語の読みは「そこそこ」、書きは「少しだけ」、会話は「さっぱり」である。

こちらはこちらで、中国語会話はおろか、読み書きすら出来ない。

そのため、普段の意思疎通は日本語によるテキストチャットで行っている。
最初は会話のために文字を打ち込む作業は不便と感じたが、
続けていくうちに感じなくなった。

しかし、言葉が違う以上、こちらの説明が理解されているかという不安は絶えない。

こちらが中国語で説明出来ず、向こうが理解内容を日本語で説明出来ない以上は、
作成されたプログラムを動かしてみるしかない。

入念にテストを行って初めて「あーやっぱ理解されてないな。」と判明するのだ。

根気強く説明し、根気強くテストする。
日本人だって何回言われても分からない人はいる。
そういう意味では、あまり違いはないだろう。

China - Japan relationship

外国人労働者の特徴として、
「ミスしても謝らない、非を認めない」「監視外では手を抜く」
という話をきいたことがあるし、実際、そのようなケースに直面したこともある。

特に最初のころは「謝らない、非を認めない」というのを感じたが、10年もやっていると
だいぶ日本式のやり方を身につけたのか、今となってはあまり感じなくなった。
むしろ日本人より腰が低いくらいである。

何年も日本で生活し、日本人と一緒に仕事をしている中国の方は、
イマドキの日本人よりも“日本人”である。
優しく生真面目で、物腰も柔らかい。

まあ、人によりさまざまという面もあるが
環境に順応し、しばらく一緒にやっていればお互い変化が訪れるということだろう。

「手を抜く」点については、手を抜いたら自分が損すると感じてもらうしかない。

おれがやり取りしていた時は、例えば向こうが手を抜いた結果、
バグがあったりしたら、スケジュール的に妥協させないように戻していた。

「明日でいいので」 はNGで、
「何時になっても今日中で。待ってますね☆」 である。

ま、手は抜いていなそうだな、と思っても今日中ですが。

そういえば、システム開発の仕事で個室にとじこもって
一緒に仕事をしていた中国の方がいた。

成年後に来日して10年以上経ち、こちらに自宅も家族も持つ人だったので、
一方に偏った基準は持っていなかったと思われる。

韓国でも仕事をしていたという彼は
「中国や韓国にとって、日本は目指すべき対象である。」と言っていた。

これはつまり「リスペクト」である。

おれは彼に「日本人の特長は何だと思いますか?」 と聞いてみたことがある。
彼は「何よりも真面目なところかな。」 と言っていた。

つまり、彼らがリスペクトする日本を作り上げた、そんな日本人の特長は
「真面目」ということになるだろう。

さて、今日も開発チームに対し、「真面目」を見せつけていくとしようか。

特集内の記事

ページTOPへ