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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【23】 2017年新たなサイバー攻撃

現場の取り組み

黒猫な某社の配達員がもう限界だと悲鳴を上げている、というニュースを読んだ。

北朝鮮や某小学校新設認可の話題と並び、ネットでは大きく取り扱われていたが、原因はAmazonで購入された荷物の宅配が大きく増えているからということだ。

抱える労務トラブルから世論をそらす巧みな広報戦略・・・という話もあるがそれはさておき、確かに百貨店などに足を運んでも、数年前よりも明らかに客入りが少なく感じる。歩きやすくていいが、それだけAmazonなどのネット買い物人口が増えているのだろう。

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扱う荷物が増えているだけでなく、再配達や時間指定の存在も考慮すると、宅配する側の負担の大きさは想像に難くない。

お客様は神様です!の精神は結構だが、神様は時間指定しといて不在にするようなことはしないはずなので、そういう客の荷物は庭にでも放り込んどけ、と個人的には思う。
そんな中、当のAmazonはドローンを利用して荷物を配達するサービスの民間テストを昨年12月にイギリスで開始している。

Prime Airと呼ばれるこのサービスは、注文から30分以内に配達するという、宅配ピザチェーンも驚きのサービスで、公開されているムービーでは見事13分で庭に放り込んでいる・・・もとい、配達を完了している。

受け取りにはドローンが着陸できる程度の広い場所が必要なようなので、市街部での実用化にはまだ時間がかかりそうだが、郊外での運用は現実的だ。

ドローンの存在自体は事故から心温まる内容まで、ニュースとして話題になることも多く、社会に定着しつつある。

配達利用についてはまだAmazonが試験を始めた段階だが、今後は配達だけでなく、ドローンを利用したサービスや活動が増えてくるだろう。

そしてその時、大きな脅威となると予想されるのが、ドローンを標的としたサイバー攻撃である。
大手セキュリティベンダーのMcAfee社が昨年末に公開した2017年の脅威予測の一つに、「ドローンの乗っ取り」が挙げられている。

ドローンがハッキングされた場合、McAfeeは以下のような被害の発生を想定している。

・配達ドローン ・・・ 配達物が盗まれる
・空撮ドローン ・・・ 高価であるがゆえにドローンそのものが盗まれ売り払われる
・監視ドローン ・・・ ハッキング技術を持つ犯罪者による犯罪が増える

もちろんドローンの持つ脆弱性はセキュリティ更新パッチで修正されるべきものだが、ドローンの製造元は即座に全てのドローンに対するパッチ提供は行われないと予測されている。

現在のAndroidスマホの、「メーカーや機種によっては、OSアップデートプログラムがなかなか提供されない」という状況に少し似ている、というと分かりやすいかもしれない。

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いずれにせよ、遅かれ早かれ多数のドローンが空中をブンブン飛び回る時代がやってくることは間違いなさそうだ。

まさにドラえもんで観た21世紀のようだが、実際今は21世紀だ。

ドラえもん型ロボットがタケコプター型ドローンを装着して空を飛ぶ日も遠くない。

タケコプターがハッキングされ、
【悲報】ドラえもん、タケコプターで拉致 www
とまとめサイトに載らないことを祈るばかりである。

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