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ITトレンドレポート

5分でわかる!話題のIT系キーワード【近未来技術編】

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次々と新しい業界用語や略称が登場する、IT系の技術・サービス。「5分でわかる!話題のIT系キーワード」は、その概念や内容が今ひとつわからない最先端キーワードについて、かみくだいて紹介する企画です。【製品・サービス編】に続く第2回は、【近未来技術編】。

■AR

2016年10月、「ガートナー・シンポジウム IT エキスポ」が2017年のアメリカのトレンドとして挙げたのがAR(Augmented Reality/拡張現実)で、「2020年までに1億人がARで買い物をする」と予測しています。

Augmented Reality or AR App Showing Nutrition Information of Foo

これだけでは何のことかわからない方も多いと思われるので、ARの定義から紹介しましょう。簡単にいえば、「人間が知覚・認識するさまざまな現実環境に対して、コンピュータなどによって情報を加えて拡張して表現すること」です。

これでもまだ、ピンとこない方もいるでしょう。例えば、こういうことです。初めてAKB48劇場でライブを見る人が、一部のメンバーしか名前がわからないとします。ライブが始まったとき、ステージに向けてスマホアプリをかざすと、それぞれのメンバーの脇に名前が表示されたら一気に覚えられますよね。

ライブという「現実」を情報によって拡張させ、より楽しく、より便利にする手法だと捉えればいいでしょう。

AR技術を使ったアプリとして有名なのは、「IKEA」の「自宅に家具シミュレーション」。

IKEA製品を自宅に配置したらどんな雰囲気になるかを見ることができる楽しいアプリです。部屋のカラーやトーンと、ソファの雰囲気がぴったり合えば、思わず買ってしまいそうになることも…!「1億人がARで買い物」というのは、そういう意味です。

VR(Virtual Reality/仮想現実)との違いは、VRが「架空も含めたあらゆる空間を現実のように体感すること」の総称であるのに対して、ARは現実がベースであるということ。今後は、日本でもARアプリやプロモーションが飛躍的に増えてくるでしょう。

 

■SIGFOX

LPWA(Low Power Wide Area)技術のひとつで、IoT(Internet of Things)のためのネットワーク規格。提供しているフランス企業の名前を取っており、ヨーロッパを中心に2012年からサービス開始されています。

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こちらが注目されるのは、IoTの爆発的な普及により、モノ=デバイスからインターネットに送信されるデータが増えるため。

「総務省情報通信白書(平成28年版) 」によると、2020年には世界で304億個のIoTデバイスが使われる見通しですが、デバイスやネットワークのコストが下がらなければ、普及が進まなくなる可能性があるのです。

SIGFOXは、LPWAのなかでも最も安く、かつ広いエリアをカバーできると期待されており、日本ではこの2月から京セラコミュニケーションシステムによって提供されることになっています。

 

IoTといえば、ソルクシーズグループの注目サービスを紹介しましょう。

イー・アイ・ソルが、株式会社 錢高組と共同開発した「TUNNEL EYE」は、山岳におけるトンネル工事の安全管理と省エネ化を進めるエネルギーマネジメントシステム。トンネル内に配置した端末で、人間の立ち位置やガスの濃度、使用電力、その他安全に関するデータを収集でき、管理や分析に利用します。

最大のポイントは、あらゆる状況を可視化できること。使用電力を把握できるようにすることで、無駄な電力利用の削減ポイントがわかり、省エネを推進できるようになります。

2017年も、さまざまなIoTデバイスが話題となり、SIGFOXという言葉を目にする機会が増えそうです。

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