どれも遠くない感じがして自分の変容に驚く。
村上春樹をこんなにスンナリ受け入れるようになるとは……
私も大人になったものだ、と。
一番気に入ったのは「独立器官」。52歳の覚醒が彼にもたらしたものの大きさを思う。
苦しみと恍惚を同時に運び、強烈な生の実感を与えたのではないかしら。
失われた時の絶望とどう付き合うかは、また別の問題。
そこは渡会の人物像に納得……ワザを感じた。
それにしても本書に登場する女性達は、
あくまで男達の視線を通して描写されているからか、皆なんとも魅力的!
世の男性達、あなたの大事な女性がいなくなることを想像してみては?
いいオンナに見えるから。
-40代 女性