第11回 欢迎来到日本!(=日本へようこそ!)(中国語)

毎月変わるFacebookカバーイラストとの連動企画「世界のひとを”おもてなし” めざせ!マルチリンガル講座」。そるくんたちがなぜ旅に出たのかは、第1回の記事をご覧ください。
※そるくんとあんどくんは「株式会社ソルクシーズ」のイメージキャラクターです。

11月、そるくんたちは、万里の長城で悠久の歴史に思いを馳せています(かっこよく決まった!?)。
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中国語は、第一言語話者数で言うとダントツの1位。公用語や第二言語として使用している人の数でいうと、2018年にWorldAtrass.comがまとめた統計 では、中国語は2位(11.5億)で、1位の英語(13.9億)に迫る勢いです。

この統計結果では中国語のことを Mandarin Chinese と書いてあります。Mandarin Chineseとは、北京で話されていた中国語の英語での呼び方で、中華人民共和国になってから、これを一部改正して中国標準語(普通话:プートンホア)が作られました。

広東語や上海語などというのを聞いたことがあるかもしれませんね。話されている地域も広く、話者も多い中国語は、意思疎通ができないほど方言差が大きいと言われています。

そのため普通话(プートンホア)が生まれたわけです。日本でも地域に数々の方言がありますが、標準語を定めて、それで意思疎通を図っているのと同じですね。

ということで、この記事では普通话(プートンホア)の基本のあいさつを紹介します。

※発音だけでなく、使用する漢字にも「繁体字」と「簡体字」という違いがあります。漢字を見てわかるように「繁体字」を簡略化したのが「簡体字」です。普通话(プートンホア)では「簡体字」を使用しています。

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まずは基本のあいさつ。
   早上好「ザオシャンハオ」(おはよう)
   你好「ニーハオ」(こんにちは)
   晩上好「ワンシャンハオ」(こんばんは)
   再见「ザイジェン」(さようなら)

Yes・Noは
   是「シー」(はい)
   不是「ブシー」(いいえ)
です。

+αで覚えたいフレーズ。
   谢谢「シエシエ」(ありがとう)
   不客气「ブーコォチー」(どういたしまして)
   您先请「ニンシェンチン」(お先にどうぞ)

いかがですか?「ニーハオ」「サイツェン」「シェーシェー」など、なんちゃって(笑)中国語を知っていらっしゃる方も多いと思いますが、ネイティブの方には「ちょっとヘンだな」と思われているでしょう。

中国語を発音するには、音素とアクセントを表す「ピンイン」と、高低と上がり下がりを表す「声調」を習得する必要があり、これに四苦八苦している日本の方は多いと聞きます。

それでも方言差の大きい中国の方々のこと、あいさつ程度なら「日本方言(笑)の中国語」と受け止めてくれるかもしれません。

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観光名所のご案内であれば、双方の共通言語を使って意思疎通を図ってみるのもひとつの方法です。

「共通言語って何?」、、、それは漢字です!

さきほど紹介したあいさつなど、漢字を見るとなーんとなくわかりますよね。中国からいらした方も「日本の地名や施設の読み方が、中国語と違ってわからないので、漢字で書いてくれると助かる」とおっしゃっていました。

案内には役立つ漢字ですが、同じ文字を使うがゆえの落とし穴もあります。そんな似ているようで似ていない中国と日本の漢字、など中国漢字雑学を紹介します。

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【中国漢字雑学】

●要注意!日本と違う意味になる中国漢字

『日本語に似ているようで似ていない中国語の「漢字」』(CCCメディアハウス)で見つけた面白い違いをいくつか紹介します。

愛人(爱人):「配偶者」のこと。「彼女は愛人だよ」と中国の方に紹介されても秘密を打ち明けられたわけではないのでご安心を。

第三者:こちらが中国語でいう「愛人」(愛人を意味する言葉はいくつかあるようです)。「彼は第三者よ」といきなり秘密を告白したことにならぬように注意!?

老婆:「妻」「奥さん」のこと。女性としてはモヤモヤする言われようですが、夫のことを「老公」というのでおあいこか?

青山:「骨を埋める場所(=)墓地」のこと。日本の青山霊園は、墓地×2?

石頭(石头):たんに「石」のこと。ちなみに日本語でいう「石頭(なひと)」のことは「死脑筋的人」というらしいが、なにやら重病にかかったひとみたい。

 

●まるで大喜利?外来語の漢字変換

日本語にはカタカナがあるので、外来語を近い音のカナに置き換えて表記することが多いですね。

でも中国語にはカタカナがない!どうするかというとすべて漢字に変えるのです。この変換の仕方が「発想勝負の大喜利?」と思えるほど面白いのです。

たとえば「滑鼠」って何のことかわかりますか?






答えは「(PCの付属品としての)マウス」!たしかに机の上、滑ってます!

日本の地名(施設名)の中国での呼び名で「いいね!」と思ったのは、こちら。
・六本木ヒルズ → 六本木新城

、、、かっこいい。
かつて“ヒルズ族”と呼ばれていたエグゼクティブたちが、お城の殿様だったように思われてきます。

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中国語の勉強をするに際し、思いがけず漢字が持つ豊かさに触れることができました。漢字は一字で音も意味も表すことができる素敵な文字です。外国語の勉強も大事だけれど、自分の国の言葉や文化を大事にしたいな、と思いました。

 

12月はこの「マルチリンガル講座」の最終回。そるくんたちはクリスマスをどこで過ごすのかな?次回をお楽しみに♪

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