第9回 アスタ・ラ・ビスタ ベイビー(=地獄で会おうぜ、ベイビー)(スペイン語)
毎月変わるFacebookカバーイラストとの連動企画「世界のひとを”おもてなし” めざせ!マルチリンガル講座」。そるくんたちがなぜ旅に出たのかは、第1回の記事をご覧ください。
※そるくんとあんどくんは「株式会社ソルクシーズ」のイメージキャラクターです。
9月、そるくんたちは、スペイン(バルセロナ)の観光名所でもある教会:「サグラダ・ファミリア」前の公園で、スペイン伝統菓子のチュロスを食べています。
いきなりタイトルに、そるくんには似つかわしくないフレーズを使ってしまいましたが、実はこれ、映画「ターミネーター2」で使われたスペイン語として、ファンの間でちょっと有名なセリフなんです。
アメリカ映画ですが、シリーズ2の主要な舞台のひとつがメキシコなので、スペイン語のセリフもあるのでしょう。実は、世界最大のスペイン語圏はメキシコで、話者数はスペインを上回っています。
Hasta la vista, baby.「アスタ ラ ビスタ、ベイビー」の英訳のSee you again, baby.をそのまま訳すと「またな、坊や」というような意味ですが、これを「地獄で会おうぜ、ベイビー」とするところが、翻訳の神様:戸田奈津子さんマジックですね。
(※セリフ中のbabyは英語。スペイン語で赤ちゃんはbebé)
スペイン語では、Hを発音しないので、Hastaは「アスタ」と発音されます。どんな時でも誰にでも使える
Hola.「オラ」(おはよう・こんにちは)※いつでも
も、Hを発音しません。
時間帯で言い分けたいなら
Buenos días. 「ブエノス ディアス」(おはよう)
Buenas tardes. 「ブエナス タルデス」(こんにちは)
Buenas noches.「ブエナス ノチェス」(こんばんは)
を覚えましょう。
感謝の気持ちを伝える
Gracias.「グラシアス」(ありがとう)
というスペイン語を知っている方は多いと思います。
おもてなしする側になって、観光客にGracias.と言われたら
De nada. 「デ ナダ」(どういたしまして)
と返すのが普通というのは、これまで紹介してきたイタリア語、フランス語などと同じ。
初対面であっても、短い会話のやりとりをきちんとする文化がある国から来た観光客のみなさんは、店に入ってもあいさつしない、買い物が終わって店員に「ありがとう」と言わない、言ったとしても目を見ない(笑)日本人のコミュニケーションに、最初はびっくりするそうです。
観光客の方をご案内するときなどの確認で使うYes・Noにあたる
Si.「シ」(ハイ)
No. 「ノ」(イイエ)
は、イタリア語と似ています(つづりは一緒で発音が微妙に違います)。
ここで、海外から来た観光客をご案内する際の注意事項として【衝撃の事実】(大げさ?)をお伝えします。
「あいさつしても返してくれない」と同じように、海外の方がびっくりしたこととして、
「道案内のときに、一緒にそこまで行ってくれる」というコメントがありました。
これは言葉で十分に説明できないのを補うためもあり、「一緒に行ったほうが親切だろう」という日本人的“おもてなし”なのですが、必ずしも喜ばれるとは限らない、とのこと。
また、相手が持っている地図をいきなりのぞき込んで距離を縮めたり、相手のスマホを無断でさわったりするのもマナー違反、と思われることがあるので要注意です。
「そんなこと言われると、怖くて声がかけられなくなっちゃう~」という方、心配しすぎなくても大丈夫。日本に比べ、多くの国は「言葉でコミュニケーション」するのが基本。
許可を求める表現をつかって
¿Puedo ○○?「プエド ○○」(○○してもいいですか?)
で確認してみるとよいですね。○○に入れるべき難しい言葉をたくさん覚えるのは大変なので、そこはゼスチャーで(笑)
ともあれ、案内を終えて余裕があったら
¡Buen viaje! 「ブエン ビアヘ」(よい旅を!)
って言ってみましょう。
最後にひとつ、Graciasと同じぐらい有名なスペイン語を忘れていました。
amigo 「アミーゴ」(男性の友だち)※複数形はamigos
amiga 「アミーガ」(女性の友だち)※複数形はamigas
というわけで、お別れのあいさつは
¡Adiós, amigos/ amigas! 「アディオス・アミーゴ(ガ)ス!」(さよなら、みなさん)
10月はアラビア語にチャレンジ!の予定。では、また来月。