こんなに増えた高齢者見守りサービス・タイプ別メリット・デメリット比較【前編】
ここ数年で、「高齢者見守りサービス」の認知度は急速に高まったのではないでしょうか。人生100年時代といわれるようになり、50~60代の方が親の安否を気にするといったケースも増えているようです。
ニーズの高まりに応じて、サービスの種類も広がりつつある現状ですが、それぞれのサービスの強み・弱みまで把握している方は少ないのでは?数多ある高齢者見守りサービスについて、タイプ別に整理しながらメリット・デメリットを比較してみましょう。
●タイプ1:「緊急通報」タイプ
高齢者に通報ボタンを持ってもらい、いざというときに押せばガードマンや家族がアラームを検知できる「緊急通報タイプ」は、手頃な料金と導入しやすさが最大のメリット。
見守られる側に、ボタンを押すというシンプルな動作しか要求しないので、ストレスなく始めることができます。
デメリットは、肌身離さずボタンを持っているわけではないので、押せないケースがあること。ご本人の意志がなければ異変に気づくことができず、いざというときのためのツールとしてはよくても、安心感を得るのは難しいサービスです。
●タイプ2:「電話・メールで連絡」タイプ
高齢者見守りサービスの元祖ともいえる「電話・メールによる確認サービス」は、すぐに導入でき、ご本人の状態まで把握できるのがメリット。その一方で、PCやスマホがつながっていないとご本人がリアクションできず、余計な心配をしなければならなくなるのは気になるところです。
知らない人から頻繁に連絡が入ることがストレスとなり、電話やメールに対応しなくなる方もいるかもしれません。これだけではうまくいかないケースがあるからか、最近は電話・メール・訪問による安否確認と他のサービスを組み合わせて提供する会社が増えているようです。
●タイプ3:「センサー」タイプ
複数の小型センサーをご高齢者宅に設置し、インターネットで接続されたシステムで、その暮らしぶりを見守るタイプ。異変を早期に発見できる、という点で近年注目されています。
緊急通報サービスは「駆けつけ」、電話・メールは「確認」であり、本来の「見守り」は日常生活の変化に気付けることではないか…。
人感センサーを用いたサービスが増えたのは、技術的な進化に加えて、お互いにストレスなく緩やかに見守ることができればというニーズが増えたからでもあるでしょう。
ソルクシーズの見守り支援システム「いまイルモ 」も、センサーを活用したサービスで、利用者の要望に応じて進化してきました。
部屋の温度、湿度、照度や人の微妙な動きがわかるセンサーを搭載しており、暮らしぶりからトイレでのトラブルまで、日々の生活のなかにある異変を察知できるようになっています。
後編では、センサー活用タイプのメリット・デメリットと、「宅配サービスプラス型」「担当者つき」などその他のサービスについて紹介します。
費用、導入のしやすさ、利用し始めた後の手間などに加えて、「ご本人の様子をどこまで知りたいか」がサービス選びのポイントとなるようです。