エンジニア奮闘記

「システム発注から導入までを成功させる90の鉄則」著者に聞いたSEへの思い

システム開発を発注する側のユーザー企業が、開発プロジェクトを成功させるためのノウハウ本がなかったんです。ITコンサルタントとして、さまざまな企業をサポートするなかで気づいたことを伝えられれば、うまくいかずに苦労している情報システム部の役に立てるのではないかと思いました

そう語るのは、ソルクシーズのグループ会社「株式会社インフィニットコンサルティング」でITコンサルタントとして活躍する田村昇平さん。

企画、プロジェクト立ち上げから開発、テスト、本稼働、運用までの全工程のノウハウを網羅した著書「システム発注から導入までを成功させる90の鉄則 」には、ユーザー企業のプロジェクトマネージャー(PM)やIT担当者に貢献したいというコンサルタントとしての思いが込められています。

プログラマーからキャリアをスタートさせた田村さんは、ベンダー企業のシステムエンジニアとして経験を積んだ後、「プロジェクト全体に関われる上流で仕事をしたい」と現職へ。

ITコンサルタントとして働き始めた頃、「ユーザー企業の目線で、プロジェクトについて解説しているテキストを探そう」と書店に出かけたときに、全体がわかる本がないことに気づいたそうです。
pixta_38481698_S
開発を受注するベンダーは、スケジュールやコストを気にしながら仕事をしていることが多いのですが、ユーザーにとって重要なのは、プロジェクトの目的が果たせたかどうか。業務効率化、コスト削減、売上増加などの成果が出なければ、成功とはいえないわけです。

企画が適切でなければ、結果は出ない。企画がよくても、それがきちんと実装されなければコストを回収できない。ユーザー企業が押さえておかなくてはならない基本的なノウハウがまとめられている本は、どこにもなかったんです

ITコンサルタントとしてのキャリアのなか、日々の仕事で気づいたことを、ノートに書き溜めていった田村さん。これらを伝えるだけでも意義があるのではないかと考え、出版社と交渉し、本の発行に漕ぎつけました。

難しいことは書いてないんです。ドキュメントの標準化、社内ルール化、ナレッジ共有など、情報システムを担当する組織として知っておいたほうがいいことをわかりやすく整理しました」。

ユーザー企業に力量がなければプロジェクトは成功せず、最も重要なのはPMの人選です。「計画が曖昧だったり、社内で合意形成できなかったりすれば、後工程でフォローするのは不可能ですね」。

力がある人材がいなければ、組織でサポートするしかありません。プロジェクトマネジメントオフィスでPMを支える体制を作り、自社のプロジェクトの適切な進め方を標準化・ナレッジ化していくことが重要となります。

プロジェクトを成功させるための組織と人材を育てようとする、そんな企業のために本書は世に出されたのでしょう。

突き詰めると、ITコンサルタントは【標準化】のお手伝いしているのかもしれないですね」。

IFC本表紙

田村さんにとっては、日々足を運んでいる企業のIT部門のスタッフに加えて、この本の読者も「顧客」なのだと思われます。「より多くのITプロジェクトを成功させたい」という強い思いがなければ、自身が培ったノウハウを惜しげもなく発信することはできません。

システム発注から導入までを成功させる90の鉄則」に関する詳細情報とご購入方法は「株式会社インフィニットコンサルティング」の書籍紹介ページ でご確認いただけます。

特集内の記事

ページTOPへ