仕事のプロにきく10の質問

(第2回)学び、教育

ビジネスで遭遇する【困りごと】って、業種・仕事が違っても、同じように悩むものかもしれませんね。

「ビジネスパーソンおひとりおひとりの【困りごと】を解消するための役に立ちたい!」ということで、スキルについての知見豊かな会社に突撃インタビューを試みました。

目の前の課題に真剣に向き合うみなさんにとって、ささやかでもお役にたてる記事になっていればうれしいです。

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第2回目は「教え方」「学ばせ方」に関する【困りごと】を解決するため、「市進ホールディングス」※の細谷様に質問をしてきました。

「株式会社市進ホールディングス」は、予備校が開発した指導メソッドを社会人向けにアレンジした教育サービスを提供している企業です。(研修サービスはこちら)

 

【10の質問】

 

●会社について

 

1.実は「市進予備校」の卒業生です(笑)。いつから企業向けのサービスも始めたのですか?そのきっかけは?

企業様向けのサービスを始めたのは最近ですが、これまで教育委員会や私立学校での研修は多数の依頼をいただき実施してきました。「教え方」は学校現場だけでなく企業の管理職の方にも必要になってきていることを感じています。

 

2.「学習塾・予備校」での教え方と、「社会人向けの研修」での教え方、共通点はあるんですか?

逆説的ですが、究極は「教えすぎない」というところに行き着くと思います。つまり相手に「考えさせる」ということでしょうか。

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3.では逆に、相違点はどんなところですか?

子どもには探究心をくすぐる教え方が効果的です。一方で大人は経験から学びに繋げる場合が多いように感じています。どちらが良い悪いではなく、相手に応じた教え方を見つけることが大切です。

 

4.講師の方が必ず身につける“基本的な姿勢・考え方”みたいなものはありますか?

まずは、相手に分かりやすく伝えるスキルが必要です。それは難しいことを易しく噛み砕いて伝える力です。当たり前のようですが、これが意外と難しいのです。

 

5.「教え方」「学ばせ方」の支援としてどんなサービスがありますか?

「教え方研修」にはプレゼン力、ファシリテーション力、コーチングの要素が全て含まれています。それを土台に、企業の皆様のご要望に合わせてアレンジし、研修のお手伝いをしています。

無料の体験セミナーも実施しておりまして、最近では管理職の方や営業担当の方の受講が増えてきました。ぜひお気軽にお越しください。

 

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●「教え方」「学ばせ方」スキルについて

 

6.ずばり「教え上手」「学ばせ上手」なひとってどんなひとですか?

「教えてもらう」ことが上手な人です。相手から引き出す力を持っている人です。

 

7.「教えすぎてはいけない」ってわかっていてもなかなかできません。「教え過ぎ」を防ぐ秘訣をひとつ教えてもらえますか?

まずは相手の視点に立つこと、その上で「発問」を多用することです。

 

8.一方で、当グループは技術職ゆえの職人気質から「技は見て盗め!」(≒「放任主義」)な面もあります。貴グループが大切にされている「教えすぎない」こととの違いはなんでしょう?

「教えすぎない」というのは、「考えさせる」とイコールです。「考えさせる」ためには、相手の理解度を把握して、それに見合った「問いかけ」をすることが大切です。つまり、教える側は、相手に関心を持って関わることが必要なのです。その点で、ほったらかしとは大きく違うと言えます。

 

9.初めて「教育担当」になりました。自信が持てないこんな自分でもひとに「教える」ことができるんでしょうか?

もちろんできます。「教える」というと、「上から下へ」というイメージを持つ方が多いようですが、実は、「相手と一緒に学ぶ」という姿勢で接してみるとよいのかもしれません。

 

10.「学び」の深さについては、学ぶ側のモチベーションの要素もあるので、教える側だけではどうにもならない部分もあるんじゃないかと思ってます。教える側が”むなしく”ならないための心構え、ってありますか??

私共は元々が学習塾ですので、学ぶ側の姿勢は教える側の責任、という心構えが基本にあります。ただ、大人の学びの場でも、学ぶ側のモチベーションは、教える側で醸成することができます。

たとえば、相手が何でも発言できる場作りから始まり、相手が理解できたときには、さりげなく褒める。そして何より、「なぜ」「どうすれば」という「問いかけ」を上手く使って考えることへの関心を誘い、わかる喜びにつなげていく。

つまりは、教える側が“学ぶ側のモチベーションを信じて引き出す”ということだと思います。

 

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