クーポンの向こう側～キーワード学習1
Webサイトの編集担当になった私、ひよっこ編集部員巧クンが
企画立案の手順を自習してみました。そのレポートを紹介しています。
今回のテーマは、ステップ2「業界最新情報（キーワード）の学習」についてです。
流通・小売業におけるホットキーワード
「O2O(オー・ツー・オー)」と「オムニチャネル」について勉強します。
今回は、主にネットと書籍を中心に学んだ内容を記事にしました。
実は、実店舗とインターネットショッピングサイト(以下、ECサイトと記述します)を
両方運営しているCDショップ数社に、取材・インタビューをお願いしたのですが、
各社事情がおありのようでお断りされてしまったのです…。
現場の生の声をお伺いできなかったのは残念ですが、
今回は自習と割り切って、容易にできるネット検索をメインに情報を収集しまとめてみました。
●「O2O」と「オムニチャネル」
みなさんは買い物をするときにクーポンは使いますか？
ひとくちにクーポンといっても、
新聞の折り込み広告についているものから、DMで配達されてくるもの、
メルマガで配信されるものなど、多種多様です。
さて、今回のキーワード「O2O」と「オムニチャネル」。
言葉だけ聞くと“難しそう”と敬遠してしまいそうですが、
実はみなさん、意識していなくても、
実生活ですでに利用している(または、企業に利用させられている？！)のです。
では、簡単な例とともに用語解説をしてみましょう。
まず「O2O」ですが、これは「Online to Offline」の略称で、
ネット(Online)からリアル(Offline)へ顧客を呼び込む
という流通・小売業界における考え方のひとつです。
先ほどの例のように、
企業がWebサイト上やメルマガでクーポンを配信し(Online)、
そのクーポンを持ったお客様が実店舗(Offline)に来店し、
商品を購入する、という流れです。
図1： O2Oのイメージ
これを一歩推し進めたのが「オムニチャネル」という考え方です。
これは、実店舗とECサイトの相互連携を強化して
顧客の利便性をさらに向上させる、というもの。
図2： オムニチャネルのイメージ (クリックで拡大)
さらに、「オムニチャネル」はOnline to Offline の発展系として、
Online to Offline to Onlineなど、
オンとオフの相互連携がますます複雑かつ綿密になっていくと予想されます。
●ソーシャルメディアとスマフォの普及
この考え方が注目されてきた背景には、
ソーシャルメディアの発達とスマートフォンの普及が
大きく関わっていると言われています。
まずはSNSを中心としたソーシャルメディア。
FacebookやTwitter、Google+にmixi、LINEなどなど、
みなさんも一つくらい利用しているものがあるかもしれませんね。
これらのソーシャルメディアは、個人と個人の繋がりだけでなく、
個人と企業をも繋げてくれます。
図3： SNSのイメージ (クリックで拡大)
そして、これらの情報を取得するのにもってこいなのがスマートフォンです。
スマホはWeb閲覧や専用アプリなど、これらソーシャルメディアとの相性が大変良いのです。
ソーシャルメディアアプリに限らず、スマホに企業の公式アプリを
インストールしている方もいるかもしれません。
・アプリ上でクーポンをもらえる
アプリとスマホの位置情報を組み合わせることで、
・実店舗に来店しただけでアプリ上にポイントが加算される
・そのお店の近くまで来たときにお得な情報がプッシュ配信される
といったサービスが現実のものになっています。
普段、肌身離さず持ち歩いているスマホ上に、
企業側からお得な情報が自動的に配信されてくる。
あまりに頻繁だと鬱陶しい、ということにもなりかねませんが、
適切な頻度であれば、利用者は便利だと思って使ってくれるでしょう。
また、実店舗で購入に至らなくても、アプリでお気に入り登録しておき、
やはり欲しくなって帰り道に購入、ということもあるかもしれません。
そういった使い方ができるのもスマホならではだと思います。
次回も引き続き「O2O」と「オムニチャネル」を使ったサービス例を取り上げ、
業界最新情報（キーワード）の学習を進めていきたいと思います。
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参考サイト(2014年3月下旬閲覧)
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/29/13959
http://itnp.net/story/536
参考文献
「O2O、ビッグデータでお客を呼び込め！ ネットとリアル店舗連携の最前線」
松浦由美子 (2014年 平凡社新書)
