上野公園で健康祈願「五條天神社」 *おまけ「上野大仏」
梅雨のシーズンに入り「どうも体調がすっきりしない…」ということで、あれこれ捜していたら「上野恩賜公園内に“医療の神様”がある」という情報をゲット。
公園は上野駅からすぐでわかりやすいし、梅雨の晴れ間に公園散歩するのも健康によさそう、ということで散策に行ってきました。
春には花見のひとびとであふれる公園内。この日は動物園の休園日だったので人出が少な目。
●上野大仏 (上野恩賜公園内)
目当ての「五條天神社」に向かう途中で「薬師如来像」と書かれた赤いのぼりが目に入りました。「薬師如来」といえば、病気に苦しむ人々を助ける仏さま。ということで迷わず寄り道することにしました。
こちらは公園内にある「寛永寺」が保有している「大佛パゴダ」がある場所のようです。
パゴダ=仏塔。秘宝の「薬師如来像」、その左に「月光菩薩」「日光菩薩」が安置されています。
ここで、観光ガイドなどで見たことのあるありがたいお顔に遭遇!
観光名所ともなっている、レリーフのように顔の前面だけ安置された大仏様です。
こちらの大仏様は度重なる火災や災害で損傷するたび復興されてきましたが、関東大震災により頭部が落下。戦時中に前面以外の頭部および胴部全体が供出されたままだったのを、昭和47年(1972年)、寛永寺に保管されていた顔面部をレリーフとして安置したものだそうです。
「これ以上落ちない」と受験生の間で人気になった、という話も…。
横から撮った写真は少ないかも。なかなかの“鼻高”さん。左側には受験生の絵馬が。
●ご朱印(薬師如来)
御朱印は、「上野大仏(釈迦如来)」のものと、「大佛パゴダ(御本尊の薬師如来)」のものと2種類ありましたが、健康祈願なので、薬師如来さまのものをお願いしました。
●五條天神社(上野恩賜公園内)
・最寄り駅 – JR上野駅 公園口から徒歩3分(駅から直行の場合)
・御祭神
大己貴命(おおなむじのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
・相殿
菅原道真公(すがわらみちざねこう)
大己貴命とは、聞きなれた名前でいうと大国主命(おおくにぬしのみこと)のことです。少彦名命は、大国主神と協力して国作りをしたというミニミニサイズの神で、薬の神様というご神格をお持ちです。
『だれも知らない小さな国(佐藤さとる著)』でコロボックル(小説に登場する小さな生き物)たちが「ワシラノ ゴセンゾハ、『スクナヒコサマ』ダヨ」というシーンがあります。
五條天神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征伐の際に、薬祖神に御加護を頂いたことを感謝なされて、御祭神の両神をおまつりされたのが始まり、とのこと。
一緒にまつられている菅原道真公は、「平河天満宮」の記事でご紹介したとおり、学問の神様です。
ということで、こちらの神社には「医療」+「学問」で、病気平癒を願う人々のほか、医師や看護師、医学系の学校に進学する学生さんたちが参詣されているようです。
●ご朱印
五條天神社の鳥居を出て坂を下ると、「不忍池(しのばずのいけ)」に面した道路に出ます。
「弁天堂」にお参りしたり、ボートに乗る人々をベンチで眺めてのんびり過ごした後、池に背を向けて、階段を上って公園内に戻り、「清水観音堂」に向かいます。
その様子とご朱印は次の記事で。