若手とうまくやるために…40代から気をつけたい「昭和なコミュ障」NG集
「20代は全員平成生まれ」と聞いて、あらためて驚く昭和世代も多いのではないでしょうか。
とりわけ40代以上のバブル世代と団塊ジュニアは(と、すぐ「〇〇世代」と型にはめてしまうのも特徴)、うっかりするとふた回りも歳の離れた後輩にうろたえ、極端に媚びたり、「おっさんでナニが悪い!」と居直ってしまったりすることもあるようです。
そうはいっても、システムエンジニアはチームプレー。若い世代とうまくやれなければ、仕事がまわらなくなります。何もかも合わせる必要はありませんが、30年かけて培ってきた常識や習慣を見直し、よき人間関係を構築できれば最高です。
ということで、40代以上が若手に対してついついやってしまう「コミュ障」をチェックし、改めるべきは改められればと考える次第であります。
最も気をつけたいのは、「すぐに説教」と「ちょいちょい自慢」です。
若い頃、上の世代に厳しく指導され、連日の残業を経て成長実感を手に入れた方が多いからか、「ブラック企業なんていうけど、人生のどこかで死ぬ気で働く時期があったほうが…」などと講釈してしまいがちです。
おっしゃることは、間違ってはいないのかもしれませんが、相手のモチベーションや人間関係の深さを見誤ると、1発でシャッターが下りてしまいます。
「20代の頃は遊んだ」などという、リア充アピールな自慢も控えましょう。先輩の自慢話を延々聞かされた経験のある方は、当時の気分を思い出してみれば、おのずと答えは出るのではないでしょうか。
「海外には行っておいたほうがいい」というような、「○○しておく系」も要注意です。「いい大学を出て商社や銀行に入るのがシアワセ」的な共通の常識が明確にあった世代と、情報が多様化・個別化してステイタスなどない世代は感覚が違います。
オフィスで喫煙、飲み屋で下ネタ、上司にどやされるのは日常茶飯事といった経験をしてきた方も、同期で集まって話すときとはスタンスを変える必要があるでしょう。
「電話は若手が取るもの」「メールや会議には関係者全員を入れておけ」「毎日9時から朝会」など、これまで普通だった会社のルールを「そういうものだから」と無理強いするのもどうでしょうか。
働き方改革やテレワーク推進などで、会社の在りようは大きく変わっていきます。今後は、若い社員に仕事の内容や会社の慣習について納得感を得られる説明ができること、彼らの話を聞く姿勢を持つことがより重要になってくるでしょう。
コミュニケーションは双方向。「昭和のアタリマエ」をリセットして、新たな人間関係を築ける方が、いい仕事ができる時代になるのではないかと思います。もうすぐ平成も終わります。「働き方が2世代前の古いヒト」にならぬよう、お互いバージョンアップしていきましょう。