金融業界を変える「ブロックチェーン推進協会」の取り組み
金融業界・通信業界、組込み、基盤系を中心としたシステム開発や保守・運用サービスを提供しているソルクシーズは、それぞれの業界で注目されているテクノロジーに対応するために、さまざまなコンソーシアムや研究会、業界団体に参画しています。
「ブロックチェーン推進協会」(以下BCCC)もそのひとつ。ブロックチェーンの発展と普及を目的に、最新情報の共有や技術者・企画者の育成、活用領域の拡大、海外連携などを推進するべく2016年4月に発足した団体です。
発足当時には、経済産業省が「市場規模は67兆円」と発表し、ブロックチェーンの技術を有する企業や業務提携を発表した企業が注目されました。ソルクシーズがBCCCに入会したのは2017年5月。協会に参加しているEさんに、加入した理由やブロックチェーンに関する捉え方を聞いてみました。
「 一般的には“ブロックチェーン=仮想通貨”というイメージがあるのは確かです。しかしBCCCにおいては、もっと広い範囲で技術を普及させることを考えていたんですね。仮想通貨の取引だけでなく、契約書や決済にも適用できるし、ゲームやカジノなどでも活用できるじゃないかと。
ブロックチェーンを暗号資産を扱う技術のひとつと考え、その分野について情報交換をしたかったというのがソルクシーズが関わっている理由です」
BCCCでは、さまざまな部会活動や教育活動を実施しています。
金融関連の業務に対してブロックチェーンの適用方法を考える「金融部会」、スマートシティーやIoTに活かすことを検討する「スマートシティー部会」、リスク対策に関する情報や知見を蓄積していく「リスク管理部会」など、8つの部会でそれぞれのテーマについて議論。
ブロックチェーンを活用するエンジニアや担当者への教育カリキュラムとして開校された「ブロックチェーン大学校」は、BCCC会員企業においては300名を超える修了生を輩出しており、専門知識・技術を持つエンジニアとしての活動をサポートし続けています。
2019年1月には「ゲーム部会」が新設され、ブロックチェーンを用いたゲームサービスの適法かつ円滑な運用や、市場拡大の可能性などについて検討がなされています。Eさんに今後の展望について聞くと、ポジティブな答えが返ってきました。
「ビットコインバブルが弾けた時期に、業界全体がブロックチェーンについて冷静に考える時間が持てたと思います。ソルクシーズが強みを持つ金融業界におけるさまざまなサービスのなかで、Fintechに限らずこの技術が活かせる領域があると考えていますので、最新の情報は常にキャッチアップしていきたいです」
今こそ、BCCCに積極的に参加したいと語るEさん。協会加盟社数は270社を超え、日々活発な討議や意見交換、ネットワークづくりがなされています。