ニッポンのインフラ&サービスを変革する「IoT推進コンソーシアム」の取り組み
AIやビッグデータに関連する技術が急速に進化・普及し、これらと連動してIoTといわれるサービスも多様化しています。
「IoT推進コンソーシアム」が設立されたのは2015年10月。IoTの発展のために必要な技術開発や新しいビジネスモデルの創出、データ流通やセキュリティの課題抽出と解決策の検討などを総合的に推進していくことが目的です。
最大の特徴は、「産・学・官」の連携による大規模なプロジェクトであること。自動車、電機、情報通信など、業界の枠を越えて多数の企業が参画しており、大学・大学院の情報系学部の教授や弁護士、国立社会研究開発法人情報通信研究機構などの研究機関や、NHKなどさまざまな領域のスペシャリストが参加しています。
運営委員会の傘下には、技術開発、先進的モデル事業推進、IoTセキュリティ、データ流通促進、国際連携といった5つのワーキンググループがあり、それぞれのミッションにふさわしい人材によって研究・開発が進められています。
ソルクシーズは「IoT推進コンソーシアム」に入会するべきと考え、社内稟議を通したSさんは、参加する意義についてこう語ってくれました。
「IoT技術の最先端を担う企業が軒並み揃っているコンソーシアムなので、各業界の動向や技術の最新情報が得られるのが最大のメリットです。高齢者見守りサービス“いまイルモ”を進化させていくうえで、技術面で参考にさせていただくことが多いですね」
IoTに関わる専門人材の育成、自動車やロボットなど「自律型モビリティシステム」の技術開発、インド・イスラエル・ASEAN・ヨーロッパ企業と日本企業のビジネスマッチングなどを進めてきたコンソーシアムが、2019年4月から取り組みを強化しているのが「地方版IT推進ラボ」です。
「IoT・ロボットの利活用セミナー(長岡)」「スマートシティモデルに基づく実証実験(大阪)」「中小企業のためのIoTワンストップ窓口(千葉)」など、全国で93の地域ラボが選定され、コンソーシアムのサポートを受けて地域企業の技術向上や新たなサービスの検討などが進められています。
「IoT技術のなかで、最も注目しているのはロボットです。“いまイルモ”でもロボットを活用したサービスを展開しているのですが、センサーやコミュニケーションの技術が向上することによって、提供できるサービスが格段に広がるのではないかと期待しています」
今まで以上に「IoT推進コンソーシアム」を活用したいと語るSさん。技術向上や地域の活性化を進めるコンソーシアムの活動と、ソルクシーズのサービス展開に引き続き注目したいと思います。