第8回:「履歴書の書き方」(見た目編)

リビングで目の前の紙を見つめて「うーん……」とうなっている太郎。

以前見たような光景だなと思いながら、黙ってお茶を飲むセツ子。

しかし今回は太郎が目の前の紙をぐちゃぐちゃにしてゴミ箱に捨てたので、セツ子から声をかけてみた。

和室シリーズ

セツ子(セ)「どうしたの?」
太郎(太)「おかん、なんで子供の頃に書道を習わせてくれなかったの?」

セ「自分で『書道教室より水泳教室行きたい!』って言ったからじゃない。……ということは字のことで悩んでるの?」
太「履歴書を書こうとしたら、字が壊滅的に下手なことに気づいたんだよね」

セ「字って書かないでいるとどんどん下手になるんだよね。アナログ世代のおかんでさえそうだし」
太「さすがに今から字の練習する時間はないし、困った」

セ「“履歴書の見た目”をどうにかしたい、ということでいいかしら?」
太「まあ、そういうことかな」

 

---履歴書の書き方(見た目編)---

 

 

セ「まず、字が上手かどうか、ということはあまり問題じゃないよ」
太「そうなの?」

セ「結婚式の招待状や案内状などを書くような専門の仕事でなければ、字の綺麗さは問われないよ。それより大事なのは“丁寧に書く”こと」
太「丁寧……か」

セ「“履歴書というのは、その企業に対するラブレター” なんて言われることもあるみたいだからね。ラブレターを殴り書きする人がいると思う?」
太「たぶん、いないかな……」

セ「そう、だから下手な字でも丁寧に思いを込めて書いてあれば気持ちは伝わると思うよ」

履歴書

太「他に気をつけるところは?」

セ「写真だね」
太「健康そうに見えるようにするとか、清潔感のある髪型にするとか?」

セ「写真の撮り方ももちろん大事なんだけど、必ず履歴書を使う“前日までに貼っておく”こと」
太「前日までに、ってなぜ?」

セ「当日だと、焦っていて写真を貼らないまま提出してしまうこともあるし、提出するときに気づいて面接官の前で貼ろうとした学生さんも見たことあるからね」
太「さすがにそれは印象悪そうだね……」

セ「もちろんそうだね。あとは、履歴書に写真を貼るときに失敗することがあるから、やり直しできる時間があった方がいいよ」
太「そんなに失敗することあるの?」

セ「液体のりを使ったら履歴書に汚れがついちゃったとか、履歴書が水分でシワシワになっちゃったとか、失敗例は結構あるよ。そのまま持っていったらやっぱり印象は良くないよね」
太「のりの選定も必要ってことだね」

セ「あと、太郎がうっかりやってしまいそうだから言っておくけど、“履歴書をカバンに入れたときにシワができないようにする”こと。就活用カバン、見せてみて」
太「はい」

セ「……よくわからないものがたくさん入っているから、このまま入れたら確実にシワシワだね」
太「どうすればいい?」

セ「まず封筒に入れて、その封筒ごと硬めのクリアファイルに入れるのがいいよ」
太「これで大丈夫かな……」

セ「“履歴書はラブレター”というフレーズを覚えておけば大丈夫だよ」
太「わかった。気をつける……って、あれ?」

セ「どうしたの?」
太「『履歴書は、ファイルを電子メールで送ってください』って書いてあった……」

セ「……IT業界だと、効率重視で履歴書を手書きさせないところも結構あるからね。他の会社を受けることになったとき、さっきの話を思い出しなさい」
慣れた手つきでノートパソコンを立ち上げ、太郎は心なしか嬉しそうに履歴書を書き始めた。

セツ子(うーん。このおっちょこちょい具合が不安だわ。最後まで見届けなきゃ)

 

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