第5回:「やりたいことができるIT企業を選ぶには?」
大量の洗濯物を運んでいるセツ子。
スマホを片手に、首を傾げながらのろのろ廊下を歩く太郎。
危うくぶつかりそうになり、太郎は慌てて避ける。
セツ子(セ)「危ない!」
太郎(太)「ごめん、よそ見してた」
セ「危うく洗濯物をぶちまけるところだったよ。どうしたの?なんか深刻な顔してるけど」
太「冬のインターンシップに申し込もうと思ったんだけど、ちょっと悩んでて」
セ「なるほど。相談に乗れると思うから、その前に洗濯物の片付けを手伝って」
10分後、リビングでお茶を淹れながらセツ子は話の続きを促した。
セ「……で、どんな悩みなの?」
太「夏休みにいくつかの業界のインターンシップに参加して、やっぱりIT業界に就職したいという気持ちが固まったから、冬に参加する企業を絞り込んでいるんだけど……」
セ「絞り込んだのはいいことだね。でも引っかかることがあるの?」
太「『IT業界』と言っても、企業によって作っているシステムや取引している業界も色々あるし、どこも魅力的に見えるんだよね。でも自分に合うのはいったいどういうところなのか、考えれば考えるほどわからなくなって」
セ「まだインターンシップだし、そこまで慎重にならなくてもいいと思うけど、大まかにIT企業の分類なら解説できるよ」
---IT企業の分類って?---
セ「IT業界を分類するには幾つか方法があるんだけど、『企業の設立経緯』で分類する方法が、自分が何をやりたいかを決めるためには重要だね」
太「設立経緯ってそんなに重要?」
セ「かなり重要だよ。入社してからどのようなシステムを作れるか、どのような開発フェーズに関わることができるかが変わるからね」
太「そんなに大きく変わるものなの?」
セ「だいぶね。話を進めるけどIT業界は『メーカー系』『ユーザー系』『独立系』に分類されます。
すごく簡単に言うと、
・メーカー系は、コンピュータメーカーのシステムを扱う子会社
・ユーザー系は、IT業界以外の企業のシステムを扱う子会社
・独立系は、親会社を持たず、システム開発をメイン事業とする会社
になるね。」
太「聞いたことがある有名な会社名に『システム』とかついている会社はメーカー系かユーザー系ということ?」
セ「だいたいはそうだね。特徴としては、こんな感じね(表1)」
(表1)クリックで拡大
太「メーカー系はSEがメインなの?」
セ「必ずではないけど、たくさんの案件を扱うから、人数が必要なフェーズは他社に発注していることが多いね。ユーザー系でも、親会社以外の案件を受注している場合は、SEの役割として、プロジェクト・マネージャーやリーダーとしての役割をすることが多いところもあるよ」
太「分類してもらったけど、やっぱり絞りにくいなぁ」
セ「じゃあ本当におおざっぱに言うよ。
・PGをみっちり経験してSEに成長したい → 独立系
・幅広い業種のシステムに携わりたい → メーカー系、独立系
・好きな業種のシステムに携わりたい → ユーザー系 」
太「なるほど。自分が何をやりたいかで決めるってそういうことか。ちょっと考えてみる」
またスマホとにらめっこを始める太郎。しかし先ほどより表情が穏やかになったようだった。
セツ子(これで一歩前進かな。自分が納得できるインターンシップ経験になるといいね)
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