システムエンジニアの本音トーク【60代上司+30代部下編】
ソルクシーズの社員が、自らの仕事やサービスについて率直に語る「システムエンジニアの本音トーク」。第4回は、金融業界からの転職組である60代上司のTさんと、30代部下のMさんに話を聞きました。
「40年以上にわたってずっと営業畑なんです」というTさんは、「男ばかりの部署」「体育会系のノリ」「データよりもお客様と会うこと重視」といった昭和の香り漂うサラリーマン経験が長かったとのこと。「娘といってもおかしくない年齢の女性システムエンジニア」と一緒に働くというだけでも、カルチャーギャップが激しかったそうです。
彼らの仕事は、社外パートナーの営業推進とサポート。部署にいるのは3人。少数精鋭の組織ゆえ、コミュニケーションと連携は重要です。
「とにかく女性に失礼のないように…」というレベルからのスタートだったと笑うTさんは、「営業VSシステムエンジニア」にありがちな仕事の進め方の違いを埋めるところから取り組んだそうです。
「大きな方向性だけチームで共有すれば、後は個人プレーでひたすらお客様と会えばいいという営業組織のクセが抜けなくて、当初は情報共有が足りないとよく叱られました(笑)」(上司Tさん)
いわゆる世代のギャップは感じないと語る部下のMさんは、配属されて間もなく、システムエンジニアの常識で考えないほうがいいと気持ちを切り替えたそうです。
「新しい部署でゼロからの出発だったので、Tさんの頭の中にあるものをアウトプットしてくださいとお願いしなければ仕事がないということにはすぐに気づきました(笑)。今でもこちらから声をかけて、情報をキャッチアップするようにしています」(部下Mさん)
お客様の声を聞きながら軌道修正していけばよいと考えるTさんは、あえてアバウトにプロセスを設定。一方、納期から逆算してワークフローを組み立てるMさんは、緻密なスケジュールを組もうとします。
「パートナー推進という部署なので、外部を意識して仕組みやツールを作ることが重要で、Mさんの要望を解決しなければスムーズにいかないのはわかっていたんですよね。細かいことはいいよ…という言葉を何度かグッと飲み込みました(笑)」(上司Tさん)
それぞれのスタイルを理解しながらも、うまく連携を取るために必要なことが見えてきて、組織としての仕事の進め方は確立しつつあるとのこと。もっとこうしてほしいと思うことはありますか?と聞くと、
「Tさんの頭のなかにあることを、もっともっと出してほしい!Tさん自身が考えを整理するのにも役立つし、自分がサポートできることが増えるのではないかと思います」(部下Mさん)
「うーん…(沈黙)こちらからのお願いはないですね。足りないことがあるときは、今までどおり強くいってもらえれば」(上司Tさん)
父と娘のようでもあり、上司と部下が逆転しているようでもあるチームのスタイルは、お互いが率直に意見を言い合える関係であることによって、いい方向に進んでいるようです。
がんばってください、おふたり…いや、Tさん♪