ホントの「ポジティブ女子」になれる魔法のアクション
雑誌や女子向けサイトで、「ポジティブ女子になろう!」といったテーマの記事を、よく見かけます。その多くは、ポジティブ女子に「見える」ようにして「モテる」ためのテクニックだったりするのですが、その通りにやるとなると結構大変。
無理して演じていると疲れるし、思い通りの成果が出ずに虚しくなることもしばしば。本当はそうじゃないのに、「見せる」ところに無理があるのではないでしょうか。
とはいえ、できれば毎日楽しく過ごしたいもの。そこで、発想を変えましょう。ポジティブなキャラに見せるのではなく、「ポジティブな気分で過ごせる女子」をめざすのです。
ポイントは、自分も人も疲れることや嫌なことをできるだけ少なくすることです。
否定的な言葉が多くなると、雰囲気が盛り上がらないので「肯定的な言葉を使うように心がける」。背伸びすると疲れるので、「自分のなかにないものを無理やり出そうとしない」。人に合わせてうまくいかないと落ち込むので「相手によって態度を変えない」。自分のことばかり話して、聞いてもらえないとがっかりするので「“コト”を主語にして話す」。
これだけで、気持ちいい時間が増えるはずです。
まずは、話す際に否定から入るのをやめてみましょう。どんな話題でも、「いや」「そうじゃなくて」といわずに、「いいですね」「そうですね」「なるほど」「おもしろいですね」とひとこと返してから、話し始めるのです。
「この報告書、ちょっと足りないんだよね」といわれたとき、「いや、私としては…」と始めるのと、「なるほど。どんなことを入れるとよくなるでしょうか」と返すのとでは、どちらがいい会話ができるでしょうか。
最終的に、いい結論を出せればいいので、対立する必要はありません。あなたという人間が否定されたわけでなく、「このレポートはもっとよくなると期待されている」と受け止めましょう。
何でも肯定的に受け止め、肯定的に話す人の周りには自然と、人もおもしろいことも集まってくるものです。
相手によく思われたいと、無理して飾りがちな方は、「結局バレる」「大抵はうまくいかず、疲れるだけ」と考えたほうがいいでしょう。
おつきあいを続けるうちに、お互いに相手の無理に気づくものです。おもしろいと感じながら会話を続けられる関係のほうが、長続きするでしょう。
相手によって態度を変えるのも同じで、距離を置かれてしまうことが多く、仕事でもプライベートでも自分のプラスになる関係にはなりにくいものです。
気遣いが先に立つ人や、同調圧力に弱い人がついついやってしまうのもわかるのですが、無理に合わせるためにストレスが溜まり、ネガティブなことを考える時間が増えてしまいがち。
最後は、「自分が主語の話より、物事が主語の話が多い人が、結局好かれる」というお話です。
友人や同僚と話しているシーンを想像してみてください。「私の性格について」話すことが多い人と、最近人気の映画やイベントの話が多い人では、どちらの人をより知りたくなりますか?
人は、あなた自身の話には、さほど興味がないのですが、おもしろいコトを話す人には、おのずと興味が湧くものです。
仕事でも同様に、「私は」ではなく、「お客様は…」「ユーザーは…」「このプロジェクトは…」という目線で話す人ほど、うまくいっているのではないでしょうか。
まとめると、こういうことでしょうか。「話す相手のいいところや、おもしろい物事を見つけるのがうまく、それを伝えて喜ばせることができる人ほど、ポジティブな会話が増えて日々楽しくなる」。
ポジティブな言葉をいっぱい発信して、素敵な毎日を過ごしましょう。