Google Home?Amazon Echo?スマートスピーカーは今、買いなのか?
「スマートスピーカー」、音声で命令できて、AIによるアシスタント機能がいろいろ使える新しいスピーカーの形。
年末にかけて「Google Home」「Amazon Echo」、LINEからは 「Clova WAVE」が相次いで発売され「スマートスピーカー元年」と言われた2017年。
質問に回答する、音楽やラジオの再生という”いわゆるスピーカーがしそうなこと”のほかに、アラームやタイマー、スケジュール管理により毎日の生活をちょっと便利にしてくれる、というのが売り文句のようです。
さっそく「Google Home」を買った“よっしー”、「Amazon Echo」を買った“れい”、新しいモノ好きの二人がスマートスピーカーのユーザーとして、その使い勝手からAIアシスタントの可能性、AIと付き合うための人間の進化?!に至るまで、今思うことを語り合いました。
第1回は、「スマートスピーカーは今、買いなのか?」という問題提起から、スマートスピーカーはどんな人に向いているのかを考えます。
●スマートスピーカーにできること・できないこと
れい「まずは、Google Homeにどんなことをさせているかを聞いてもいいですか?」
よっしー「朝起きたら“今日はどんな日?”とGoogle Homeに聞いて、日付・天気・スケジュール・ニュースの情報を一気に教えてもらえるように設定しています。」
れい「同じようなことはAmazon Echoでもできるけど、私はその機能は使ってないですね。その程度だったら、正直、TVやスマホチェックで十分じゃないの?と思っちゃう。」
よっしー「そうか、TVがあるとそう思うんですね。自分はTVを持っていないし、朝ご飯も外食だから家にいる時間も少ないので、短時間で情報収集できるのが便利かな、って。」
れい「今スマホでできることとたいして変わらないなら、あんまり便利じゃないよね、と思っちゃうよね。でも、文字入力が苦手な人には音声で命令できるって便利かも。」
よっしー「自分の両親は60代半ばなんですが、文字入力とか上手くできない。そういうユーザーには音声で命令できるスマートスピーカーって便利なんじゃないかと思います。
あと、手がふさがっていることが多いひとたち、例えば、赤ちゃんをだっこしているお母さんとか、家事で手が濡れている主婦(主夫)とか。自分はスマートスピーカーを買ってすぐ、お風呂場の近くにスマートスピーカーを置いて、入浴中に使ってみたりしました(笑)」
れい「そういえば、私の友人がママになってしばらく、“メールを見る暇もない。パソコンを起動するどころかスマホを手にすることもできない”って言ってましたね。
そう考えると、今までITを “使いこなしてなかった人” が意外に便利に使っちゃう可能性があるのかな。私たちのようにITに “慣れてる人たち” だと、こんなこともできないのか?ってイライラしちゃうこともあるし。」
よっしー「3回命令しても、ちゃんと動かないとイライラして “もういい!”って言いたくなっちゃいますよね。」
れい「私、先日あまりにアレクサ※が言うことをきかないので、“アレクサ、ダメすぎ”、“もっと頭がよくなって!”とかいろいろ文句を言ってしまって、後で反省した...」
※Amazon Echoに搭載されているAI
よっしー「確かにGoogle Home を使ってみて、“第3次AIブームとか言われてるのに、まだこのレベル?”とは思ったけど、今はまだ人間と同じように気が利いたことができなくてもいい、と思っています。
これは職業柄かもしれないけど、AIアシスタント黎明期を体験できる、この先どのようにAIが進化していくのかを見ることができるのが楽しみだな、という気持ちもあります。
10年後には、今スマホのキャリアの乗り換えをしているように、“AIを乗り換える”ってことが起こるんじゃないかな。」
れい「さらに多くの会社がAIアシスタントサービスをそれぞれ開発・提供して、どの会社のアシスタントを使おうかな、って選ぶということね。そうなったら、大半のひとがAIアシスタントに頼らなきゃいけない社会になりそう、今のスマホ依存のように。」
スマートスピーカーが“買い”な理由が、“便利”だからではなく、“体験してみたいから”という、IT業界人ならではの理由が判明してしまいました(笑)が、「今までITを “使いこなしてなかった人”が意外に便利に使っちゃうかも」という発見がありました。
次回は、「AIの浸透にはどんな要素が必要か?」ということについて語り合ってみたいと思います。