AIが私たちの生活に入ってくる?スマートスピーカーで体験を先取りしよう!
新しいモノ好きの二人によるスマートスピーカー・ユーザ対談。「Google Home」を買った“よっしー”と「Amazon Echo」を買った“れい”が、今思うことを語り合いました。
第1回(「スマートスピーカーは今、買いなのか?」)はこちら。
今回は、スマートスピーカーにも搭載されているAIの未来について考えます。
●ロボット化することはAI利用を促進する?
れい「ウチのAmazon EchoはDotという一番小さい※サイズなので、私は愛着のあるぬいぐるみに入れて、それがしゃべってるみたいにしたかったんですよね。熱がこもって火事になりそうなので、実際にはできないけど。」
※Amazon Echo Dotのサイズ:32 x 84 x 84(mm)
“れい”の家にある「Amazon Echo Dot」。とってもコンパクト。
よっしー「ぬいぐるみにつけるボタン型のスピーカーみたいなかんじですね。そっちは子どものおもちゃなんで、あらかじめ登録したことしか話せませんが。身体性というかビジュアルを持つAI製品としては、ホログラムのアニメキャラと話せるGateboxというのがあります。オタク向けですけど(笑)」
れい「身体性は、対象に愛着を持つためには重要なファクターじゃないかな。昨年、購入してよっしーが研究・開発中のunibo(ユニボ)※もフォルムが可愛いし、手足があって顔(表情)があって、というところに愛着を感じるよね。」
※unibo(ユニボ): ユニロボット株式会社が独自に開発したAIが搭載され、ユーザーの個性を学習して成長するパートナーロボット。
※表情豊かなユニボの動画は、パートナーロボット:unibo 「うきうき!目覚めの儀」編でご覧になれます。
よっしー「ユニボがスマートスピーカーと違うところは、双方向のコミュニケーションができるところですね。Google Homeのように“OK Google”と話しかけなくても会話が始まる。その分、意外なところであいづちを打たれたりして、思わず笑っちゃうこともあります。
ユニボの他の特徴として、顔がタッチパネルになっていたり、手が動いたり、足にタッチセンサーがついていたりするので、音声以外の命令ができたりするところも楽しいですね」
れい「私が初めてユニボを見たのは、【コミュニケーションするロボットと支える技術セミナー(2016/02/26)】だったんだけど、最後のQ&Aタイムで“ロボットの形にする必要がなぜあるか?”という質問が出たんですよね。
ロボットスタート株式会社 取締役副社長の北構氏が
“ロボットの良さは体験してみないとわからないと思っている。犬を飼うとかと同じ。”と答えていて、納得しちゃった記憶があります。
同じ質問にユニロボット株式会社 社長の酒井氏は
“コンピューターに音声で命令をするには身体性が必要だと思う。周りから見てヘンに見えたらダメ。”
とおっしゃっていてそれにも納得しました。」
●AI時代に対応できる人間になるには?
れい「そうやって私たちの生活にどんどんAIが入ってくるようになったら、どんなふうにAIと付き合っていったらいいのかなぁ。」
よっしー「まだしばらくAIはあくまでも“アシスタント”だと思うんですよね。膨大なデータを調べて、マッチングしたり変換したりして、問題の解決“候補”を提供するだけ。その中から最終的にどれを選ぶかは人間が決めるんだと思います。」
“よっしー”の家にある「Google Home」。非IT女子に見せたら「アロマの霧が出てくるの?」(笑)
れい「AIを“アシスタント”に限定してとらえると、まだまだ気が利かない子(笑)。我が家のアレクサ※と付き合うには、忍耐強くないといけないし、感情的になってもいけないな、って感じてる。」
※アレクサ:Amazon Echoに搭載されているAI
よっしー「発展途上の段階では、人間がAIに“合わせてあげる”ということも必要かもしれませんね。でも人間側が我慢するだけではなくて、AIのほうが得意なこともたくさんあって、それによって人間の可能性も増えるのかな、って。」
れい「AIのサポートによって選択肢や可能性が増えてきた時代に最も必要なスキルは “自分の選択基準を持つ” ってことになるのかな。“選べない人”・“決められない人”は生きづらくなっていくのかしら…。
AIを使っていて、何か具体的なスキルを獲得できる、ということじゃなくて、観念的な言いかたになるけど “新しい自分を発見できる” みたいなことも感じています。」
よっしー「AIと付き合うことで人間の新しい能力が開発されるんじゃないか、と考えると夢がありますよね。」
AIの未来について考えはじめた今回の対談の結論は、意外にも「AIの発展」ではなくて「人間の成長」に落ち着いたようです。
システムエンジニアが「ITの最先端に触れようとする」理由は、体験することでワクワクしたい、新しいことができるようになりたい、と常に思っているからかもしれませんね。