セキュリティ人材が足りない!「登録セキスペ」というスゴイ人々
システムエンジニアやプログラマーのみなさん、「登録セキスペ」をご存じでしょうか。
「強力咳止め」ではございません。正式名称は、情報処理安全確保支援士。サイバーセキュリティ対策の重要性の高まりを受けて、情報技術系国家資格の中で初の登録制となった情報セキュリティ分野の資格です。
「登録セキスペ」には、従来実施されていた「情報セキュリティスペシャリスト試験」「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の資格保持者と同等のスキルが求められ、2017年4月1日付で4,172名が初代登録されています。
資格試験制度を運営しているのは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)。登録制にすることで、資格取得者の情報公開や、継続的な講習受講による最新の知識・技能の維持、推進をサポート。
登録者のみが「情報処理安全確保支援士」という名称を使うことができるようになる一方で、秘密保持や信用失墜行為の禁止などの義務が発生。技術だけでなく、人物としても問題ない人材を登録していくことを狙いとしています。
ユーザー企業とベンダー企業の双方に、「登録セキスペ」が配置されるのを理想としており、セキュリティ対策のプランニングと組織・フローの整備、必要な人材の育成などを担うのが基本的な役割。
それに加え、業界知識やシステム開発スキルがある「登録セキスペ」の市場価値が上がると予想され、初代登録から1年半後の2018年10月1日に発表された登録者人数は1万7360人まで増えました。
プロジェクトマネジメントや脆弱性判断、システム管理・監査、プログラミングなどのプラスアルファスキルがあれば、より評価が高まるでしょう。
「登録セキスペ」の試験は、毎年4月・10月に実施。登録者は、公認情報セキュリティマネジャーや公認情報システム監査人などの資格取得の際に優遇制度があります。
情報セキュリティ分野でキャリアアップしたいと考えているシステムエンジニアはもちろん、多くの企業に求められる専門分野を持ちたい人、ITコンサルタントとして活躍したい人も、「登録セキスペ」の資格取得をめざしてみてはいかがでしょうか。
詳細情報を知りたい方は、IPAの資格紹介ページ をチェックしてみてください。