第1回:イントロダクション
■復習“オムニチャネル”
Anegoと「コンビニのポイントカード、持ってる?」と雑談したことが、
今回の企画につながりました。
クーポンやポイントの活用例は、こちらの記事をご確認ください。
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“オムニチャネル”とは“オムニ(すべての)”+“チャネル(販売経路)”のことです。
小売業者などが「店舗、ネット、SNS、モバイルアプリ、カタログ通販、
TVショッピング、DM、コールセンターなど」の販売経路を統合し、
どの経路からでも同じように商品を購入できる環境を作ること、
その環境を活用して顧客との関係を強めていくことをいいます。
少し前まで、同じ企業の実店舗部門とオンラインショップ部門が、競い合っていました。
「ネットにばかり力を入れて、これじゃ店にお客様が来なくなってしまう!」。
それが「これではマズイ、お客様にしてみれば店舗もネットも関係ない。
とにかく、わが社で買っていただけるようなアイデアを…」という考えに変化してきました。
企業は“オムニチャネル”の考えに基づき、例えば
・店舗とオンラインショップで顧客情報を共有し、
どのお客様が来店したかを判断して(※1)
店舗でも“パーソナライズ(※2)”された接客を行う
・店舗とオンラインショップの連携を強化し「ネットで予約して店舗で受け取る」や
「ネットで店舗の在庫を検索して店舗で取り置きできる」ような利便性の高いサービスを行う
などの施策を工夫して顧客を惹きつけ、自社で商品を買ってもらう努力をしています。
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■連載記事のご紹介
この企画では、「音楽ソフト(※3)購入者の意見/要望を提示し、
“関係者の皆さま”に、サービス向上のヒントにしてもらおう」というコンセプトのもと、
次のような記事を掲載する予定です。
(1)“オムニチャネル”の取り組みを実践している、企業様へのインタビューをご紹介します。
(2)弊社社員や社外の知人に行ったアンケートの結果から、
「買い手の要望」や「オムニチャネルの考察」をご紹介します。
―――――――――脚注―――――――――
※1 例を挙げると、
・来店時にポイントカードを提示してもらい、来店したお客様を識別する
・専用アプリをインストールしたスマホなどに向けて位置情報検知の信号を送り、
受信を確認することで来店したお客様を識別する
など。
※2 お客様一人一人の購買/行動履歴に基づいて最適化されたサービスや
コンテンツ(情報の内容)を提供する手法のこと。
一般には「ウェブページを個人向けにカスタマイズする」という意味で使うことが多い。
こちらの記事を参照。
※3 オーディオレコード(CD、レコード、カセットテープなど)と
音楽ビデオ(DVD、Blu-ray、ビデオテープなど)の総称。