第1回 マインドマップで“やわらかあたま”を作ろう
企画に必要なスキルって何でしょう?アイデアを生み出し、それを実現するのに必要なスキルとは?
「菜緒さん」なりに考えて、以下の3つとしてみました。
・“やわらかあたま”を持っていること = 柔軟な思考力
・情報を集めて意味を持たせること = データの収集と検証
・ひとにわかりやすく伝えること = 説明上手
では、企画スキルを向上させ、さらには企画を生み出す、そのために有効な方法って何かあるんでしょうか?
この特集では「企画に役立つノート術」として【マインドマップ】※を紹介していきます。
第1回は、“やわらかあたま”を作るために、マインドマップがどう役立つのかを実例を見ながらご説明します。
※マインドマップはトニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つ。頭の中(マインド)で考えていることをイメージ(マップ)として表記するツール。「マインドマップ」という呼称は、英国ThinkBuzan社の商標登録で、表記法に厳密なルールがありますが、ここでは“マインドマップってこんなかんじ”という雰囲気をつかんでもらえたら、と思います。
図1-1【なぜ自分はスキル習得をするのか?】
これは【なぜ自分はスキル習得をするのか?】を考えてみたときにかいたマップです。
マップ右半分には「自分以外のひとのため(For others)になる理由」、左半分には「自分のため(For me)になる理由」をかきました。
ぱっと見て「なんで英語でかいてるのか?」と思いますよね? 深い意味はありません(笑)。「ふだん日本語で考えているから、たまには英語で説明してみよう」、そんな軽い気持ちです。そこから“やわらかあたま”は始まります。
ポイントは
a. イラストを使うこと
b. (複数の)色ペンを使うこと
c. 文字はなるべく短く(キーワードで)書くこと
a. b.は右脳を刺激します。c. は思考を文字にするスピードを速めて「こんなことかいていいのかな?」と検証する左脳(=理性)が働くのを抑止します。
これは、【英語の文章を覚えよう】、と思ったときにかいたマップです。
感情(Emotions)に関する表現で、マップ上半分には「楽しい感情」、下半分には「残念な感情」をかきました。
英文を覚えようとするときは普通、文字だけで文章を書いて復唱しますよね。復唱するのはこの時も同じでしたが、このマップを見ながら復唱しました。
気分に合わせたイラストを上下それぞれにつけているので、一目でどちらの気分のときに使う単語か、というのがわかります。
第1回「企画に役立つ“やわらかあたま”」いかがでしたか?
この記事を読んで「これ、ちょっと面白いかも!」と思ったアナタ、“やわらかあたま”の持ち主かもしれません。第2回以降もお楽しみに♪