銀のアンカー①
企業研究やSPIテスト対策やES(エントリーシート)の準備など、やることがたくさんあって大変なイマドキの就職活動。
「就活に役立つ本を読んだほうがいいかなぁ、と思うけど、選んでるヒマないよー!」というあなたの代わりに、編集長:れいが読んでみました。
本の中の「“気になった言葉”」「就活テクニック」「それらを企業側から見た感想」などを紹介します。それを読んでピピッと来るところがあったら、ぜひ紹介した本を読んでみてくださいね。
第1回目はマンガから始めます!(笑)
本記事の目次
『銀のアンカー』①
オチコボレ高校生に受験テクニックを伝授して見事、東大に合格させるストーリー『ドラゴン桜』で有名になった三田紀房さん※ の“内定請負”マンガです。今度は内定を獲得するためのテクニックを披露します。
※関達也さんとの共著
この企画のためにコミックス8巻をネットで大人買いしました(笑)。この記事では1巻の気になったところを紹介します。
主要な登場人物は4名。アメリカの経済界で活躍中に突然帰国して来た“内定請負人”:白川義彦。同じ大学の3年生で就活を始めた田中雄一郎と北沢千夏。千夏の姉でありマスコミ業界の社員として白川の動向を追っている北沢冬実。
漫画「銀のアンカー」より
※イラストは菜緒さん編集部で作成しています。
田中くんと千夏に白川がアドバイスする言葉を取り上げていきます。
●「入社するなら大手を選べ」
その理由は「下請け孫請けの仕事で能力を磨いてもそこのレベルで止まってしまう」から、ということですが、下請け孫請けの仕事をしている会社はたくさんあります。その会社の社員が聞いたらモヤモヤしそう。
Boss※ どうですか?
⇒ 「その人の志しだいかな。」
※Bossとは編集長:れいの上司。会社員生活35年。
●「好きなものを仕事にすると失敗します」
その理由は、好きだけではお金にならないから。これは「なんか納得」という気がします。ただし会社員歴20数年のれいの感想としては「与えられた仕事の中で楽しみを見つけること。そうするとどんな仕事にも好きなところができる」というかんじです。
Bossどうですか?
⇒ 「好きなことをいかにお金にするのか、っていうことも考えられるかな。」
●「(就職試験は)受けたいと思ったところを受けろ」
これには会社員歴20数年のれいは大きく納得です。会社人生って長いんです。最初にあせって妥協したところに入ってしまい、何年もたってから「あの時もっとこだわればよかった。いまさら方向転換するパワーがない」なんて後悔しても後の祭り……。
ただ「そんなキレイごとじゃなくて、とにかく生活の糧を得るために受かりそうなところを受けなくちゃ!」という声も聞こえそう。
Bossどうですか?
⇒ 「そのとおり。」
“大手を受けろ”、“好きなものを仕事にするな”と言いつつ、“受けたいところを受けろ”と言う白川の発言は矛盾するように見えますが、さらに説明をきいてみると彼のアドバイスの真意は
就活はまず“動くこと”、“アクションを起こすこと”が大事
という思いから出た言葉だということがわかります。
ちょっと納得した田中くんと千夏ですが1巻のラストでは
「迷ったら金で決めろ」
とまたまた問題(?)発言をする白川。その発言に釈然としない田中くん。
さて「迷ったら金で決めろ」と言った白川の真意は?
というところで2巻に続きます。