銀のアンカー⑧
企業研究やSPIテスト対策やES(エントリーシート)の準備など、やることがたくさんあって大変なイマドキの就職活動。
「就活に役立つ本を読んだほうがいいかなぁ、と思うけど、選んでるヒマないよー!」というあなたの代わりに、編集長:れいが読んでみました。
本の中の「“気になった言葉”」「就活テクニック」「それらを企業側から見た感想」などを紹介します。それを読んでピピッと来るところがあったら、ぜひ紹介した本を読んでみてくださいね。
『銀のアンカー』⑧
三田紀房さん・関達也さん共著の“内定請負”マンガです。登場人物の説明、第6巻までの紹介は『就活応援的読書』特集ページをご覧ください。
漫画「銀のアンカー」より
※相関図イラストは菜緒さん編集部で作成しています
●「面接とは相手とのキャッチボール」
会話はキャッチボール、という言葉を聞いたことがありますが、面接もそれと同じようです。
どういう点が“キャッチボール”と同じと言われているかというと「相手の欲しいボールを投げる」こと。採用担当が“欲しいボール”とは「仕事ができる」「活躍してくれそう」という印象。
その印象を与えたいとき「ありがちな答えは絶対バツ」と白川は言います。ビジネスで必須と言われる価値観に【差別化】がありますが、学生のみなさんはあまり考えたことがないかもしれません。むしろ「みんなと一緒が安心」という人が少なくないかも。
Boss※ どうですか?
⇒ 「『エンジニアは会話できなくてもOK』と言われたのは昔の話。今では会話出来る人が確実に欲しい。」
※Bossとは編集長:れいの上司。会社員生活35年。
●「すべては人との繋がりから始まる」
白川塾のメンバーの就活の道は決して順調ではありませんでした。
千夏は、押し出しが強くなければ生き残っていけないマスコミ業界で『圧迫面接』を受けたり、松本くんは『10社10連敗』に落ち込んだり……。
しかし最後にはそれぞれのやり方で内定を勝ち取ります。その詳細はぜひマンガでご確認ください。
「すべては人との繋がりから始まる」は、メンバーの一人:田中くんが本命の就活先の最終面接で「就職活動から学んだこと」として言った言葉。
就活対策で【自己分析】すれば、“取り柄のない自分”に自信をなくし、十数社、多ければ何十社にエントリーし、何度も試験や面接で落とされてまた自信をなくし、ともすれば人と会ったり話したりすることがイヤになってしまうかもしれない就職活動期間。
そんな時は「この会社には入社する縁がなかったんだ」ぐらいに考えて、ぜひ次の行動に移ってほしいな、と思います。
見方を変えれば、不採用になったとしてもそれはその会社との出会い。業種にもよりますが、新入社員で就職活動期間以上に他社社員と会える若者は少ないのではないでしょうか?
「落ちた会社は、就職先が決まった後の営業先候補」って考えることも不可能ではありません。そのためには就活中に可能ならぜひ採用担当者から名刺を頂いておくといいですよ。そんなアクティブな新人たちを【ソルクシーズ】は歓迎します。
『銀のアンカー』の紹介記事は今回で終了です。記事を書くことで就活の一側面を知ることができてとても勉強になりました。
就活生のみなさんの就活が良い結果を迎えますように……。ビジネスの現場でお会いできることを楽しみにしています!