学校教育現場におけるICT

■話題の佐賀県
佐賀県が2014年度の県立高校新入生約7000人に対して、
タブレット型PCの購入を義務付けた、
というニュースが一部で話題になりました。

端末代金のうち、5万円は各家庭が負担し、
残りは県が負担ということでしたが、
単純に計算しても、
今後、毎年佐賀県の県立高校だけで3億5000万円のビジネスが生まれる…、
と思った記憶があります。

お金の話はさて置くとして、
教育現場におけるICT導入実績において、
2013年3月時点の調査で佐賀県は小中学校ともに全国首位なのだそうです。

栄光ゼミナール(学習塾)が出した、電車のドア上ポスター広告で、
「佐賀が最先端。」というキャッチコピーをご覧になった記憶がある方も
いらっしゃるかもしれませんね(2014年4月度の広告)。
これも佐賀県がICT教育のインフラ整備率で全国トップクラス
ということを謳っています。

佐賀県内の事例にとどまらず
国の方針として学校教育現場におけるICT導入の取り組みはすすめられており、
さまざまな実証実験が行われています。

■国(総務省・文科省)/自治体の施策・実証実験
2014年4月に、
文部科学省から「学びのイノベーション事業実証研究報告の公表について」
と題した報告書が公表されました。

文科省と総務省が連携して、2011~2013年にかけて、
「新たな学び」を創造する実証実験を実施し、その結果をまとめたものです。

実施したのは、小学校10校・中学校8校・特別支援学校2校。
一人一台の情報端末や電子黒板、無線LANなどを整備して、
子どもたちが主体的に学習する環境を整えました。

それぞれの実験結果の報告は、
ご興味があれば脚注の参考サイトから各報告ページをご覧になってください。

概略としては、

・児童生徒は、ICTを活用した授業を肯定的に評価している
・障害の状態や特性などに応じたICTの活用で、学習効果を高めることができる
・本校と病院内の分教室をTV会議システムで接続することによる協働学習が実現できる
・画像や動画を活用することで、児童生徒の興味や関心を高め、学習意欲の向上が図れる
・電子黒板などを用い発表や話し合いの場を作ることで、思考力や表現力の向上が図れる
・ICTを利用した授業は効果的であると、多くの教員が評価している

など、おおむね好評と言えそうです。
タブレット学習

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参考サイト(2014年5月上旬閲覧)

佐賀県教育委員会へのリンク:
※記事の情報源としたページは2019年現在【削除】されています。関連情報は佐賀県HP(http://www.pref.saga.lg.jp/)にて、「タブレット型PC」「先進的ICT利活用教育推進事業」等のキーワードで検索してみてください。

その他参考リンク
【出典:「学びのイノベーション事業実証研究報告書の公表について」(文部科学省)】:
※記事の情報源としたページは2020年1月現在【削除】されています。関連情報は文部科学省HP(https://www.mext.go.jp/)にて、キーワード:学びのイノベーション事業実証研究報告書、で検索してみてください。

【出典:「教員のICT活用指導力」(文部科学省)】:
「教員のICT活用指導力」(PFDファイル)

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