「五條天神社」「清水観音堂」に引き続き、上野公園内の「上野東照宮」にもお参りしてきました。

 

●上野東照宮（上野恩賜公園内）

大石鳥居

参道入口の大きな鳥居は、徳川家康・秀忠・家光の三代に仕えた幕臣、酒井忠世が寛永10年（1633年）奉納。備前の御影石で作られており、関東大震災の折にも少しも傾かなかったほど工事が頑丈。

「東照宮」といえば、「日光東照宮」を思い浮かべる方が多いと思いますが、東照宮＝日光東照宮ではありません。徳川家康を祀る神社のことを「東照宮」と言い、実は、東照宮は全国に100社以上も（！）あるのです。

この特集で「芝東照宮」に行ったり、そるくんニュースで「仙台東照宮」の文化財保護ソリューションを紹介済でしたね。

 

“ショーグン”の威光は海外まで及んでいるのか、外国人観光客の数がグッと増えます。

参道正面には、ゴーカケンラン（豪華絢爛）な「唐門（からもん）」がドーン！

正式名称は、「唐破風造り四脚門（からはふづくりよつあしもん）」というそうです。扉の左右に配されている昇り龍・降り龍の彫刻は、名匠：左甚五郎（ひだりじんごろう）作。彼の手による龍の彫刻は「龍潭寺（浜松）」でもご紹介しましたね。

偉大な人ほど頭を垂れるいう諺（ことわざ）ことから、頭が下を向いている方が昇り龍と呼ばれている、というのは今回初めて知りました。

 

拝観料（大人500円）を払うと、「社殿」を近くでじっくり見ることができます。今回はそこまで入らず屋根のみ撮影。

 

やたら目につくのは「でっかい灯籠（とうろう）」です。

参道には石灯籠、唐門の両脇と社殿の手前には銅灯籠があります。

「御三家灯籠」。内側より紀伊・水戸・尾張の徳川御三家より、唐門の両脇に2基ずつ寄進されたものです。

 

こちらは諸大名から寄進された灯籠群。

 

鳥居を出てしばらく歩いたところにある「お化け灯籠」。この近くに夜な夜な幽霊が出る、、、ということではなく、とても大きい（高さ約6ｍ）ことから“お化け”と言われています。京都の南禅寺、名古屋熱田神宮にある大灯籠と合わせて「日本三大灯籠」と呼ばれています。

 

そして、なんとこちらには「五重塔」もあるのです。面白いことに、五重塔は「上野動物園」の」敷地内に立っています。

ということで、動物園との境界にある柵越しに撮影。

柵の間にカメラのレンズを突っ込んで、さらに撮影。

 

●ご朱印

（初穂料　500円）

「ぼたん苑」が隣接しており、冬と春の「ぼたん祭り」期間中は、御朱印に牡丹の限定印を押してもらえたり、春には桜の限定印、ゴールデンウィークには葵の御紋入りの特別御朱印が頂けたりするようです。

上野公園の朱印めぐり、いかがでしたか？

公園で楽しめるのは、美術館・博物館と動物園だけではないのですね。寺社間の移動中、木々の葉音を聞きながら風に吹かれて歩くのは、とても気持ちがよかったです。駅まで戻ればカフェやレストランにも事欠かないし、上野で朱印散歩、おススメです。