バラエティ豊かで”美麗”な朱印。優しい気持ちになれる「太子堂八幡神社」
東京の桜開花宣言も間もなく。といううららかな春の日に「季節やイベントごとの朱印がとにかく豊富で美しい!」と人気の「太子堂八幡神社」に行って来ました。
“八幡さま“と呼ばれる神社は各地にたくさん(全国に4万社あまり)ありますね。東の「鎌倉八幡宮」、西の「岩清水八幡宮」が有名ですが、大分にある「宇佐神宮」が総本宮だそうです。
●太子堂八幡神社
・最寄り駅 – 世田谷線「西太子堂」から徒歩5分
・御祭神 応神天皇(誉田別尊-ほんだわけのみこと)
最寄り駅までのアクセスは世田谷線。
以前「雑司ヶ谷七福神 」めぐりや、(大塚駅前の)「天祖神社 」参拝の折に、都電荒川線に乗ったときにも思ったのですが、路面電車ってレトロで好き。
最寄り駅の西太子堂には改札もないので、電車に乗り込んでからICカードを「ピッ」とやります。バスみたい。
閑静な、というより昼前後には、ほとんどすれ違うひとのいない道を歩いて到着。
●弁天社
鳥居の手前に「弁天社」があります。
御祭神の弁財天は、音楽・芸能の神として知られていますが、持っている琵琶の形が水をすくう瓢(ひさご)に似ていることから水の神にもなりました。厳島(いつくしま)の神でもあります。周りを海に囲まれた「江島神社 」にも弁財天がまつられていましたね。
弁財天は、財宝の神ともされ七福神に加えられています。
階段をあがると本殿が見えてきます。
狛犬さんドーン、ドーン。
本殿の後ろには、幹回り4メートル、樹齢500年にもなる御神木が屹立しています。残念ながら普段はそばまで立ち入ることはできませんが、「特別祈願」の際には、そばでそのお力をいただくことができるそうです。
●ナゾの“うさぎ”推し
例大祭やお正月などに神様に捧げる演芸が行われる「神楽殿」には、プリティなオブジェが。。。
そして境内には「ウサギ小屋」もあり、「ピータン(オス)」「ハッチ―(メス)」が飼われています。
「このウサギ推しはなぜに?」と考えていた私、ハッと思いつきます。「八幡さまの総本宮は宇佐神宮。。。ウサ神社、、、」。教養あふれるシャレかもしれません。
堅苦しさのないこの神社、しばらく境内で休憩していると「気持ちが優しくなる場所だなぁ」と感じました。
祭事以外にも、日ごろからコンサートやワークショップが開催されたり、夏には境内でラジオ体操をしたり、と地域住民との交流が盛んなようです。行事の様子や祭事案内、もちろん神道・神社の作法などが「ちんじゅのもり 」という社報で公開されています。
社報には、各時期の朱印デザイン(予告含む)も載っています。
さて、この日の御朱印は。。。
●御朱印
(初穂料 それぞれ300円)
コノハナサクヤヒメについては、「多摩川浅間神社 」の記事後半で「美しいだけでなく、激しい気性をあわせ持つお姫様」と紹介しましたが、この朱印スタンプのヒメはゆったり・おおらか。
「太子堂八幡神社」の御朱印は、種類が多くて美しいだけでなく、スタンプが独自の世界観を持っているように思われます。そこが人気の秘密なんですね。
多色使いのスタンプ御朱印は他にもありますが、「太子堂八幡神社」のスタンプはひとつの絵柄がグラデーションになっていて、インクも高そう(笑)というか「品のよいラメ入り?」みたいな部分があります。
写真でその魅力を伝えきれないので、ぜひご自身の目で確かめに「太子堂八幡神社」へお参りしてみてください。
御朱印を頂ける社務所は、テーブルや椅子に加え、ビニールシートで囲われていて、寒さや雨にも対応。順番待ちもストレスなく過ごせます。朱印を書いてくださった方の対応も穏やかで、どこまでも“優しい“「太子堂八幡神社」なのでした。