第5回 「カッパ」も「パン」も!日本語になったポルトガル語
毎月変わるFacebookカバーイラストとの連動企画「世界のひとを”おもてなし” めざせ!マルチリンガル講座」。そるくんたちがなぜ旅に出たのかは、第1回の記事をご覧ください。
※そるくんとあんどくんは「株式会社ソルクシーズ」のイメージキャラクターです。
5月、そるくんたちはブラジル・イグアスの滝でマイナスイオン、感じてます!。
今月のテーマ「ポルトガル語」は、もちろん発祥地:ポルトガルで話されていますが、この言葉を話す人口が一番多い国はブラジル。両者は発音などが異なるため「ヨーロッパポルトガル語」「ブラジルポルトガル語」と区別されています。
交易やキリスト教宣教師の影響で、日本に浸透しているポルトガル語は結構あるんです。タイトルに書いた「カッパ(合羽)」「パン」のほかにも、「タバコ」「ボタン」もポルトガル伝来。
意外なところでは「金平糖(こんぺいとう)」。え?まさか。京都や金沢のお土産の代表だし、漢字だし!と思うでしょうが、ポルトガル語で”玉状の菓子”を意味する confeito(コンフィエイト)を元にした菓子のことで、漢字は当て字です。
そんなトリビアを聞いて親近感がわいてきたポルトガル語のあいさつを勉強しましょう♪
まずは基本のあいさつ
Ola (こんにちは)
発音は「オラー」。
(※発音は、本来の音に近いカタカナをあてています。正式なつづりにはアクセント記号がつくものがあります。イラスト参照)
もうちょっと話したい、という方は
Bom dia 「ボン ジーア」(おはよう)
Boa noite 「ボア ノイチ」(こんばんは)
Tchau 「チャウ」(さようなら)
も覚えておくと、その場にあったあいさつができそうですね。
同じようによく使いそうな「ありがとう」は2種類あります。
Obrigada 「オブリガーダ」(女性が言うとき)
Obrigado 「オブリガード」(男性が言うとき)
ラテン語から派生した言葉には、「女性形」「男性形」があります。ポルトガル語のほかにも、イタリア語、フランス語、スペイン語もその特徴を持っています。
「男性名詞」「女性名詞」というふうに名詞に性があるし、主語の性によって動詞の変化が変わるし、形容詞も変化します。そのような文法に慣れていない日本人としては覚えるのに一苦労。つくづく「(現代)英語の文法は簡単だな」と思ったりします。
「ありがとう」と言われたときに返す言葉は
De nada 「ジナーダ」(どういたしまして)
これは女性が言うときも男性が言うときも同じです。
Sim 「シン」(はい)
Nao 「ナウン」(いいえ)
も知っておくと、(自分は言わないかもしれないけれど)相手の返事を理解するときに役立ちそうです。
英語や韓国語の回でも紹介した、おもてなしの気持ちを伝えるためのかんじのよいフレーズをポルトガル語でも確認しておきましょう。
Voce primeiro 「ヴォッセ プリメイロ」(お先にどうぞ)
ここまで言えたら、ちょっとポルトガル語通と思ってもらえるかも?!
こんなに覚えるのは大変そうに思えますが、がんばって覚えよう!と考えず、ただ何度も繰り返し口にしているうちに、言葉って覚えちゃうものかもしれません。
6月は同じラテン語由来でポルトガル語と似ているところが多いイタリア語の挨拶を紹介します。
では、また来月。Tchau!(さようなら)。