第10回 マルチリンガルになれるかな?インシャラー(アラビア語)

毎月変わるFacebookカバーイラストとの連動企画「世界のひとを”おもてなし” めざせ!マルチリンガル講座」。そるくんたちがなぜ旅に出たのかは、第1回の記事をご覧ください。
※そるくんとあんどくんは「株式会社ソルクシーズ」のイメージキャラクターです。

10月、そるくんたちは、アラブの国でラクダに乗って砂漠ツアーを楽しんでいます。
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前回記事 で、「10月はアラビア語にチャレンジ!」と果敢に宣言しましたが、これまで紹介してきた外国語と比べて、なじみの薄い言葉。日本の街中でみかけることもほとんどありません。

アラビア語は「右から左へと文字を書く」というのも、今回調べてみて「ああ、そういえばそうだったかも」というレベルです。

しかし、アラビア語は、西アジアやアラブ連盟加盟国で使われ、世界で5番目に第一言語話者が多い言語です。インターネットでアラビア語を使っている国は27か国あり、英語(60ヶ国)、フランス語(39ヶ国)に次いで第3位です。

1973年に国連公用語にも追加されているんですよ。
(※国連公用語:英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、アラビア語)

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アラビア語には「フスハー」と呼ばれる標準語と、「アンミャー」と呼ばれる話し言葉があり、街中の会話では「フスハー」は通じず、さりとて「アンミャー」には地域差が大きいので場所に合わせて学ばねばならないそう。

ということで、今月は背伸びせず、基本のあいさつだけを押さえておきたいと思います。
(アラビア語のフォントもなく、右から表記もできないので、近い発音のカタカナで表記します)。

  マルハバ(こんにちは)
  シュクラン(ありがとう)
  マアッサラマー(さようなら)

観光客の方をご案内するときに、最低限の意思疎通で使えそうなYes・Noは
  ナァム(はい)
  ラ(いいえ)
です。

フルサ サイーダ は「はじめまして」というあいさつの言葉ですが、直訳すると「幸せな機会」を意味するそう。素敵なあいさつですね。

また、イスラム教の聖典:コーランがアラビア語で書かれた、ということから、イスラム教徒の方々が使うあいさつの言葉 アッサラーム アライクム があります。これは「平安があなたの上にありますように」という意味で、言われたら ワアラクムッサラーム と返します。

タイトルに使った インシャラー(インシャーアッラー)は、約束するときや「これ、どうなる(どうする?)」と聞かれたときに言う言葉。「なるようになるさ」という気軽な使い方をするようですが、もともとは「神が望みたまうならば」という意味で、己の力を過信することを戒めるもの。

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【アラビア語にまつわる基本知識】

日本人の多くがモヤモヤっと理解している、アラビア語に関連する事柄を整理しておきましょう。

一般的に、アラブ人というのは、アラビア語を公用語とする人のこと。もともとはアラビア半島の砂漠に暮らす遊牧民の言葉でしたが、イスラム教とともにアフリカ大陸北部などの広い地域に広がりました。

アラブ人にはイスラム教徒が多いですが、アラブ人=イスラム教徒ではありません。キリスト教徒もいます。アラブ=中東でもありません。中東には、アラビア語を公用語としない国(トルコ、イラン)も含まれます。

他国の言葉を学ぶには、文化や歴史の理解も必要だと思うことが多いですが、アラビア語については、宗教に基づく生活様式なども含めて、特にその必要性を強く感じました。

11月は中国語の予定。では、また来月。

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