第12回 年末大掃除も楽になる?! Ordnung ist das halbe Leben.(ドイツ語)
毎月変わるFacebookカバーイラストとの連動企画「世界のひとを”おもてなし” めざせ!マルチリンガル講座」。そるくんたちがなぜ旅に出たのかは、第1回の記事をご覧ください。
※そるくんとあんどくんは「株式会社ソルクシーズ」のイメージキャラクターです。
12月、そるくんたちは、ドイツのクリスマスマーケットでお買い物をしてきました。
計画性があり、時間を守るところや、きれい好きなところなど日本人との共通点がある、と言われるドイツの国民性。
タイトルの Ordnung ist das halbe Leben.は「人生の半分は整理整頓である。」というドイツのことわざです。「探し物で時間をつぶさないように、日ごろから整理整頓をしておきましょう」という教えのようです。
そんなドイツの方とコミュニケーションするための基本のあいさつを紹介します。
まずは基本のあいさつ。
Guten Morgen. 「グーテン モルゲン」(おはよう)
Guten Tag.「グーテン ターク」(こんにちは)
Guten Abend.「グーテン アーベント」(こんばんは)
おやすみは
Gute Nacht.「グーテ ナハト」
といいます。
そのほか、時間帯に関係ないカジュアルなあいさつとして
Hallo.「ハロー」
というのがあって、英語のHelloと似ているので覚えやすそうですね。発音はつづりの通り「ハロー」というかんじ。
Yes・Noは
Ja.「ヤー」(はい)
Nein.「ナイン」(いいえ)
です。
何かしてもらったっときの感謝の言葉は
Danke.「ダンケ」(ありがとう)
丁寧に言うなら
Danke schön.「ダンケ シェーン」(どうもありがとう)
そういわれたら、
Bitte schön. 「ビッテ シェーン」 (どういたしまして)
と返しましょう。
会話してお別れするときのあいさつは、
Auf Wiedersehen.「アオフ ヴィーダーゼーン」(さようなら)
で、こちらはちょっとかしこまった言い方。
もっとカジュアルにしたい場合は
Tschüss.「チュッス」(バイバイ)
と言います。
外国語の単語を覚えるのは大変ですが、ドイツ語と英語は「ゲルマン語」という同じ言葉を祖先に持つので、似た単語が結構あります。
たとえば、「○○番めの(停車)駅で」と案内するときに使う単語はstation「シュタツィオーン」(駅)で、つづりは英語と同じです(発音は違うので注意)。
英語と関連づけてドイツ語を学ぶのもひとつの方法ですね。
ドイツの街にはmarkt「マルクト」という名の広場があるのですが、これは英語でいうとmarket(市場)のこと。そるくんたちがプレゼントを買ったところもマルクトでしょう。
●ドイツ雑学 日本と似ているけど違うところ
最初に国民性についての共通点を上げましたが、ドイツに行った時、日本人が愛着を感じる共通ポイントを紹介します。
ドイツの歴史的な街には、木造の家がたくさんあり、日本人観光客に人気があるそうです。
ただし、構造がちょっと違います。ドイツの木造の家は、「ファッハベルクハウス」(木骨組の家)と呼ばれ、各階ごとに独立した箱を積み上げて“かすがい”で固定する方式です。日本のように「通し柱」がありません。
また、ドイツでは、昔から川を利用した水路利用をしていた点が日本と似ています。ただしドイツの川は日本と比べると流れがゆるやか。これはドイツでなくお隣の国との比較ですが「オランダ人からみると、日本の川はみんな”滝”」というジョークが私は気に入っています。
過去に紹介したフランス語、イタリア語などと同様にドイツ語には、名詞に性別があり、川にも全部、男女の別があります。ライン川はDer Rhein(男性名詞)、ドナウ川はDie Donau(女性名詞)。「父なるライン」「母なるドナウ」という呼び方はそこからきているのかもしれませんね。
ライン川もドナウ川も、複数の国家の領土を流れているので「国際河川」として沿岸のどの国の船も自由に航行できるようになっているそうです。
今回で「マルチリンガル講座」は終わりです。そるくん・あんどくんと一緒にたくさんの国の言葉や文化について勉強できました。
来年は新しいテーマで、またたくさんのことを学びたいと思います。お楽しみに♪