富士山パワーと月替わりご朱印「多摩川浅間神社」

月替わりのご朱印を書いていただける」ときいて、田園調布の氏神様『多摩川浅間神社(たまがわせんげんじんじゃ)』に行ってきました。

●多摩川浅間神社(たまがわせんげんじんじゃ)

・最寄り駅 – 東横線・目黒線・東急多摩川線 多摩川駅 徒歩約2分
・御祭神: 木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)

駅の南口を出て、線路を左手に見ながら進むと、ほどなく神社に通じる坂道があります。
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が、こちらは脇道っぽいので、上の写真左奥に見える鳥居から参拝すべく、もうちょっと進みます。

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こちらが正面です。

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階段の下にある、大祓詞(おおはらいのことば)が書かれた「御千度車」をくるくる回してから上ります。

階段をあがったところにあるのは、駐車場と社務所で、社殿を参拝するには、もう1度階段を昇るのですが、途中から見え始める社殿の鮮やかな色合いが目に入った瞬間に心が踊りました。
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多摩川浅間神社』は、鎌倉時代、戦に出た源頼朝の身を案じて追ってきた妻:政子がこの地で足を痛めて逗留中に、丘から見える富士山のふもとにある「浅間神社」に向かって手を合わせ、夫の武運を祈って付近の丘に「正観世音像」を建てたのがはじまり、とのこと。

今も展望場所からは、晴れた日にきれいな富士山が見えるそうですが、この日はあいにくの景色。
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展望場所の手前にある「参拝する方の干支(の文字)を富士山の方向に合わせて拝んでください」と書かれた水晶(らしきもの)が載った置き物。

「富士山、どこ?」とわからず困っていたら、晴れた日に撮られた富士山が写った写真を貼った掲示版があったので、それで確認して方位合わせ&手合わせ。

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御祭神の木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は、『古事記』や『日本書紀』に登場する、その美しさを「桜の花が咲き匂うような・・・」と形容されていたお姫様なので、神社のお印はかわいい桜です。

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また、家庭円満・安産・子安の神とされているので、「子宝石」があったり、マタニティマーク入りの絵馬があったり。
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しかしこの姫、美しいだけじゃない、激しい気性も持ち合わせた女性なのです。その詳細は記事後半の「浅間神社のゆえん」で紹介します。

●御朱印

月替わりのご朱印。8月は「」と「富士」。この神社の一番の特徴が描かれているので、「よい月に来られた」とありがたく思いました。

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御朱印(初穂料 500円)

●浅間神社のゆえん

ところで「浅間神社ってウチの地元にもあった」「浅間神社ってきいたことがある。他の場所にもいくつかあるよね?」と思った方、いらっしゃいませんか?

そうです、浅間神社(あさまじんじゃ、もしくは、せんげんじんじゃ)は、関東甲信にたくさんある、主に富士山を信仰対象とする神社で、中でも富士山近辺にある数社は、格が高いとされています。

人里離れた山を信仰対象とする「山岳信仰」は日本各地にあり、人間界と自然界を結びつける山霊としての「浅間神」が信仰され、また「噴火の荒ぶる神」として祭られていました。

現在は一般登山客も多く訪れる富士山も、平安時代には10回ぐらい噴火していたという活火山でした。そこで富士のまわりにも「浅間神」を祭る神社が建てられました。

さらに、信仰団体として「富士講(ふじこう)」というものもでき、富士山への信仰に基づく勧請社の「浅間神社」が各地に広がったのです。
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これで「浅間神社は富士山信仰」というのはわかりましたが、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)との関係は?

これには“火つながり”という説があるようです。

姫は、アマテラスの孫のニニギノミコトに見初められ、子を身ごもるのですが、夫に「一夜の契りで身ごもるはずはない。自分の子ではないのでは?」と疑われ、身の潔白を晴らすために戸のない御殿を建てて閉じこもり、

「吾所娠、是若他神之子者、必不幸矣。是實天孫之子者、必當全生」
(おなかの子が、他の神の子ならきっと不幸になるでしょうが、天孫の子なら無事に生まれるでしょう)と言い放って、御殿に火をつけて出産に臨みました。

無事に「火照命(ホデリノミコト)」「火須勢理命(ホスセリノミコト)」「火遠理命(ホオリノミコト)」という三柱の子を産んで身の潔白を証明した姫。

このエピソードから【火災禁圧】の神威を持つことになり、噴火を鎮める「浅間信仰」とつながるようなのですが、いやいや、こんな話を聞いたあとでは、つながりへの疑問など吹っ飛んでしまい、木花咲耶姫の荒ぶり具合にびっくりしてしまいます。

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英語版のパンフレットも置いてありました

 

それにしても日本の神話も、愛憎劇が繰り広げられるギリシャ神話に負けず劣らず面白いですね。男性のみなさん、女性への言葉がけには気を配りましょう(笑)

●参考文献●
『富士浅間信仰(民衆宗教史叢書 第16巻) 平野 栄次 編』
・第1篇 富士山信仰と修験道(富士山信仰の発生と浅間信仰の成立)

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