【都立9庭園】めぐり ビルとドームと桜の3ショット「小石川後楽園」と「小石川大神宮」
【都立9庭園】と近隣の寺社をめぐるこのシリーズ。今回も桜を求めて「小石川後楽園」に行ってきました。オマケの「おいしいもの」もしっかりリサーチしましたのでお楽しみに。(前回の「六義園と天祖神社」の様子はこちら)
●小石川後楽園
【最寄り駅】地下鉄大江戸線:飯田橋(C3出口) 徒歩3分
そのほか
・JR:飯田橋(東口)
・東京メトロ東西線・有楽町線・南北線:飯田橋(A1出口)
・東京メトロ丸の内線・南北線:後楽園(中央口)
いずれも徒歩8分
この「小石川後楽園」も「六義園」と同様、「回遊式築山泉水」と呼ばれる庭園。出入口(西門)から300円払って入園するとすぐ、池をバックに何本もの桜が迎えてくれました。
こちらも名物は【枝垂桜(しだれざくら)】。ちょうど満開ということで、制服姿の娘さんがパパと一緒にとか、紋付と打掛姿のカップルが幸せそうにとか、記念写真を撮る方々が引きも切らず、枝垂桜の全体は撮影ならず。
すぐ隣が「東京ドーム」なので「ビルとドームと桜」というショットが撮れるのも魅力です。
この庭園は、水戸徳川家の祖、二代目:光圀(ご存じ、黄門さまです)の代に完成しました。ということで、庭園の囲む白塀の瓦には徳川家が用いた「丸に三つ葉葵」の家紋が……。
光圀は中国から亡命してきた明の儒学者:朱舜水(しゅしゅんすい)の意見を用い、庭園には「得仁堂(とくじんどう)※」「円月橋(えんげつきょう)※」「延段(のべだん)※」など中国の風物が取り入れられています。
※得仁堂:中国の賢人である伯夷(はくい)・叔斉(しゅくせい)の木造を安置した堂。
※円月橋:水面に映る影が満月のように見えることから付けられた名称。朱舜水による設計と言われる。
※延段:大小の自然石と切石を組み合わせた石畳
庭園を奥に進むと「内庭」があります。ここは「水戸藩書院」があったところ。現在では数少ない、江戸の大名屋敷の様子がわかる庭。
名残り惜しいけれど、「小石川後楽園」を後にし「小石川大神宮」に向かいます。
●小石川大神宮
「小石川にビルの中の神社がある」と聞いたので訪ねてみました。後楽園駅から春日通りの登り坂を中央大学方面に向かい、大学のすぐ手前で右に曲がるとすぐです(「小石川大神宮」と看板が出ています)。
……はたして、本当にビルの中に神社があります!
御祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)。伊勢神宮から特別御神璽(おほみしるし)を奉戴している神社で「遥宮(とうのみや)」と呼ばれているそうです。
●今回のおいしいもの
「小石川大神宮」前の通りを春日通りを背にしてどんどん進み、「六角坂(ろっかくざか)」を下りきり、ダイエーを右手に見ながら進んだ先の「柳町小学校入り口交差点」のすぐそばに、今回のお店『岡埜榮泉(おかのえいせん)』があります。
こちらの「来福どら焼」が秘書さんたちの間で“接待用の手土産”として人気、という噂を聞きつけたので、買い求めてみました。
甘すぎず、皮がふんわり。あんこの他に紅白の“ぎゅうひ”が入っています