3月のおすすめ パンジー、ビオラ
私の憧れでした。庭で育てた花やグリーンたちを摘んで部屋で飾る。ナチュラルだけど贅沢な生活。これを叶えてくれた花の一つです。なーんて、ちょっとカッコよく書いてみたものの、我が家はベランダ、玄関先でこじんまり。ささやかなものですが。
イギリスにはパンジーを飾るための花器があるそうで、親しみ愛され続けてきているのがわかります。
パンジーもビオラもスミレ科の植物で、ヨーロッパに分布する数種のスミレをかけ合わせてできた園芸品種。ビオラはスミレ類の植物全体を指す学名でもあるので少しややこしいですね。花の大きさが5cm以上のものをパンジー、それよりも小さいものをビオラとしてきましたが、今は交配が複雑で、見分け方や境界線が少々難しいかもしれません。
花やつぼみが少しうつむきかげんで物思いにふけっているような様子から、フランス語の「パンセ(物思い)」に由来して名付けられたという説があります。花言葉もここからついたようです。日本には江戸末期頃にやってきました。蝶々が舞っているように見えたことから「遊蝶花(ゆうちょうか)」とも呼ばれるようになりました。
丈は10cmほどのかわいらしいサイズのものから、長くても30cmに満たないものがほとんどですが、小さなつぼみもきちんと咲いてくれます。グラデーションやコントラストが、まぁなんともキレイで、なんでこんな色合いや模様になるんだろう……いくつの色が重なっているんだろう……と、たった一輪の中の色の世界に、ついうっとり吸い込まれてしまいます。花びらもひらひらしていたりフリルだったり、一重だったり八重だったり……小さい花ですが深いです。
エディブルフラワーとしてもご活躍中でして、お料理やスイーツに彩りを添えてくださいます♪さらにミモザ同様、砂糖漬けに心踊っちゃいます。お紅茶にホットミルクにシャンパンにそっと浮かべてちょっとオシャレに。
★原産…ヨーロッパ
★花言葉…パンジー…物思い、考え、思想、私を思ってください など。
ビオラ… 誠実な愛、忠実、少女の恋 など。
★出回り時期…1月~3月。
★日持ち…1週間前後。(としておきますが、我が家ではもうすぐ2ヵ月目を迎えようとがんばってくれている パンジーがいます!!)
★飾るンポイント…お庭や鉢から摘む時は、切れ味の良いハサミでサクッとカットしてあげてください。茎がやわらかく折れやすいので、優しく扱ってあげてください。
右:「豆の花」を添えて。
左:「ブプレリウム」を添えて。どちらも明るいグリーンで、パンジーもさわやか。
こちらがもうすぐ2か月目を迎えようとがんばってくれているパンジーちゃんです。
なんとまた一つ、つぼみが上がってきています。たくましい!!!