無血開城!二大巨頭会見の地
2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」にちなんで、以前”徳川家の菩提寺”を紹介した。
大河にちなんで歴史を振り返るシリーズ第二弾、今回のよりみちスポットは”江戸を戦火から救った会見の地”。
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私どもの本社最寄り、JR田町駅 (東京都港区芝五丁目)。
田町駅の三田口(西口)エスカレーター脇に、高さ3.0メートル幅5.5メートルの陶板・ガラスモザイク画が飾ってある。
<ルイ・フランセン※作の『西郷南洲・勝海舟会見の図』。>
※ベルギーで生まれ主に日本でパブリックアートを作成した芸術家。
パブリックアートとは、広場や道路や公園など公共的な空間に設置される芸術作品のこと。
モザイク画の制作は1975年10月。
タイトルの下に「当駅正面交差点右折、徒歩二分」の場所に『会見の地の碑』がある、と書かれているので早速行ってみた。
駅正面の交差点を渡らずに三菱東京UFJ銀行の角を右折。二分ほどで歩道の右手に記念碑がみえてくる。
<記念碑は1954年4月3日、本芝町会15周年記念の折に建之された。>
田町には当時、薩摩藩蔵屋敷があって、西郷隆盛と勝海舟の会見はここで行われた。
会見は1868年3月13日と14日に行われ※、その結果江戸総攻撃は回避、江戸城は無血開城され新政府軍に開け渡されることになった。
※勝の日記に「3月13日に高輪の薩州藩邸に出張」「翌14日も同所に出張」との記述があり会見場所については異説もあるが、13日は高輪、14日は田町で行われたというのが一般的。
総攻撃の予定は3月15日。会見の結果、100万人の江戸市民が戦火を免れた。