「東京独女スタイル」の編集長：東 香名子（アズマ　カナコ）さんに「人気サイトを作るには？」についてお話をうかがっています。
前編はこちら

－流行は意識しますか？

恋愛の流行語は意識しています。今だと「こじらせ女子」「マウンティング」※　などですね。
※オンナ同士の格付け行為。　ドラマ『ファースト・クラス』で話題に。
○○男子のバリエーションとして、「パイナップル男子」「ズッキーニ男子」なんていうのもありました。

実は恋愛以外の流行をつかむのが苦手です。その辺はアルバイトの女子大生たちに助けてもらっています。彼女たちは情報感度が高いので、いつも教えてもらっています。あとは、ライターさんとおしゃべりをして最新の情報に触れるようにしています。

文章を読むより人と話したほうが、感情がこもっていて受け取りやすいし……。情報の取り方として一番なのが「人と話すこと」かもしれないですね。幸運にも私はお酒が好きなので、それで交流が広がったりもします。

－東さんも記事を書いていますか？

書いています。主に“恋愛”と“人間関係“のカテゴリです。
「結婚できない / しない人の分析」や「アラサー独女の分析」が、自分のメイントピックです。

何度も例に出ましたが「結婚した友達との関係」って独身のうちじゃないと書けない記事だと思っています。結婚できない女たちの気持ちとかライフスタイルという今の自分しか書けないトピックを書いています。

最近推しているワードは「Facebookの書類審査」です。
合コンに行く前に、参加男性のFacebookページで顔・勤務先などをチェックして参加するかしないかを決める、というようなことです。今、こういうことをやっている人が多いです。

－サイトのビジュアル面やイメージ作りでこだわった点は？

都会的なかんじを出したかったので、人物イメージ写真は外国の方の写真を使っています。

女性サイトはピンクを基調にしたものが多いんですけど、あんまりそうしたくなくって、あえてピンクを避けました。ピンクが好きじゃない女の子もいっぱいいると思ったので。

「執筆者一覧」もサイトのイメージ作りに一役買っていると思います。執筆者のプロフィール写真や画像をみて、同じようなタイプの方が読んでくださるかな、と思っています。

読者はスマホで読んでくださる方が9割です。最近デザインをスマホの使い勝手に合わせて変えました。

－今はサイトに全力をかけている！ってかんじですか？

力を抜いてるんですよ、結構。周りから「一歩ひいてやってるね」ってよく言われます。力を抜いたほうが客観的に見ることができるので、「これ絶対ウケるから！」と力むんじゃなくて「世間一般のアラサーはこういうのが好きみたいだから、やってみよう」みたいなかんじです。

プライベートは大切にしたいタイプです。「休日は絶対仕事はしない！」と決めています。そのほうが気持ちを切り替えられるのでいいようです。土日はしっかり休んでいます。

私が結婚したらこのサイトを卒業しなくちゃいけないので、次期編集長育成もしなくちゃ、とは思っています。でも、誰が編集長になるのか、それはご縁ですよね。人を育成することは好きなほうなので、次期編集長云々というのは関係なく、バイトの子たちも記事を書けるように育成しています。

－ラストメッセージをお願いします

私は「女を使って仕事をする」というモットーを持っています、ヘンな意味ではなく。男性に甘えるということではなく、女性が持つ気配りとか、センスとか、繊細な気持ち……そういうものを大事にして仕事をしています。

女性のみなさん、無理せず自然体で個性を出しつつ、共に輝いていきましょう！