第17回:カフェスイーツを上手に撮るには?

写真の初心者が「もうちょっと素敵な写真を撮れるようになりたい!」と思い、「潮風カメラマン 宗」さんからアドバイスをいただいているこの企画。早いもので連載も第17回目を迎えました。過去の記事はコチラでチェックしてくださいね。

●潮風カメラマン 宗さんプロフィール
西武主催の写真展で全国グランプリ獲得。以来10年以上、大好きな海をテーマとした写真を中心に、「心の風景を写し出す」写真を撮り続けている。

 

前回までは、「朱印女子の開運パワースポット巡り」記事用に撮影した写真へのコメントを頂いていました。

今回からちょっと趣向を変えて、SNSで日常記録的にUPする写真を今よりカッコよく撮るためのアドバイスを紹介していきます。

 

 

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カフェスイーツ1_edit

撮影者コメント: ”寄り寄り”にして撮ってみました。

宗さんコメント: 狙っている角度はすごくスッキリしていて良いと思います。光がだいぶ真上に近くて、やや影が強めに出てしまっているのと、手ブレが出ちゃっているのが惜しかったです。

 

カフェスイーツ2_edit

撮影者コメント: 一緒に食べた友だちのスイーツも紹介したくてどちらも入るように撮ってみたのですが、構図としてはひとつ前の写真のほうがよさそう。

宗さんコメント: スイーツが運ばれて御友人と一緒に気持ちがアップしたんだろうな、と想像できます。画面の中で左上等、無くて良いかなと思う部分が入ってしまったのがちょっと残念です。この場合、御友人のスイーツの位置を近づけてもらい、もう少し上からの角度で撮るとスッキリしたと思います。

 

カフェスイーツ3_edit

撮影者コメント: 「コクシネル」(フランス語で「てんとう虫」)という名前のケーキ。可愛らしさを伝えたかった。

宗さんコメント: 画面の中でのスイーツの位置がど真ん中でなく、いい感じに左側に配置されていて、落ち着いたレイアウトになっています。光も斜めから柔らかく当たっていて、とても美味しそうですね。フォークの位置も良いと思いますが、左上の陶器がなければもっとすっきりしたかなと思います。お友達と食べていると、なかなか写真に集中できないので、難しいんですけどね。(^^;

 

カフェスイーツ4_edit

撮影者コメント: ひとつ前の写真と同じ場所で撮ったものですが、奥行き感が上手くでなかったので、ボツにした。

宗さんコメント: 机の木目が奥行き感を出していて、画面に面白い勢いを感じる構図になっていると思います!ナイスチャレンジですね!左上隅の空間はない方が良かったのと、コーヒーカップはコーヒーが見えるくらいに入れてあると更にまとまりのある画になったと思います。

 

カフェスイーツ5_edit

撮影者コメント: 友達と一緒に食べている雰囲気を出したかったので、後ろも写してみたのですが、ちょっとごちゃごちゃに。

宗さんコメント: 楽しそうな写真ですね!画面上部分がややbusyな感じがするので、もし御友人とのコミュニケーションをテーマにしたい場合は、もう少し上からの角度で、スイーツを小さ目にして、コーヒーカップ二つが入るレイアウトでも面白かったかもしれません。

 

カフェスイーツ6_edit

撮影者コメント: ひとつ前の写真と同じ場所で撮ったものですが、ポイントが上手に作れなかったので、ボツにした。

宗さんコメント: ケーキを撮りたい!という意図はすごく伝わります。何を撮りたいかを考えるのはとても大切です。そこでファインダーを覗いたら、ちょっと深呼吸しましょう。ケーキは逃げないので大丈夫!四隅に視線をうつし。。という基本動作を思い出しましょう。左上、右上は見せたい景色じゃないかなぁと思ったら、少し立ち位置を変えてみると良いです。このケーキの位置だと、もう少し左に動いて上から狙ってみると無駄なくスッキリしたかなと思います。

 

いかがでしたか?

「四隅に目配り」、、、これは景色を撮るときと同じ心構えでいればいいですね。主役のスイーツだけを見るのではなく、コーヒーカップなども上手く使うとオシャレに撮れそうです。

それから、これはちょっと勇気が必要ですが、被写体を撮る角度を変えるために、立って撮ったりすることも有効そうです。お店の方や同席者に眉をひそめられないよう、ワイワイ楽しい雰囲気の中で撮るとよいと思います。

 

もっと詳しく勉強したい方は、「潮風カメラマン 宗」さんのブログをご覧ください。
“潮風カメラマン 宗” 初心者大歓迎! 飾りたくなる潮風香る写真教室

 

 

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