第20回:外食カフェ料理をおしゃれに撮るには?(その2)
写真の初心者が「もうちょっと素敵な写真を撮れるようになりたい!」と思い、「潮風カメラマン 宗」さんからアドバイスをいただいているこの企画。第17回からは、SNSで日常記録的にUPする写真を今よりカッコよく撮るためのアドバイスを紹介しています。
●潮風カメラマン 宗さんプロフィール
西武主催の写真展で全国グランプリ獲得。以来10年以上、大好きな海をテーマとした写真を中心に、「心の風景を写し出す」写真を撮り続けている。
今回は、外食(カフェ)料理をおしゃれに撮るためのアドバイス(その2)です。宗さんのお手本写真もついてます。お得!
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撮影者コメント:前回記事の(目玉焼き)写真とほぼ同じ発想で撮っています。このようにありがちではなくて、新鮮に感じる構図などがあれば知りたいです。
宗さんコメント:サラダの緑とトマトの赤の組合わせが綺麗ですね!
構図で悩まれているとのコメントでしたが、ちょっとした工夫でだいぶ違う雰囲気になる手はあると思います。この構図だと、画像上部分がちょっとゴチャゴチャ気味かなとも思いますので、例えばサラダ以外にはもし入れるにしてもオレンジジュース位にしてみると面白いと思います。
サラダとオレンジジュースのみにするには、もっとハイアングルで写すことになると思いますが、それだけですごくスッキリした画になると思いますよ。それと、写したい被写体をあえて全部写さない、というのも手です。全部写さないと、見る側の想像力を掻き立てる効果もあります(と思っています)。
ハイアングルで、かつ主役を全部写さない事例として蕎麦写真を添付しますね。すっきり感&美味しそうな蕎麦を想像して頂くことを狙っているのですが、伝わっていると嬉しいです。(^^)
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撮影者コメント:【番外編】屋外の「肉フェス」で撮った写真です。
(※右下のショップカードに店名が書かれているので、ここではボカしています)
夜の屋外写真はとても難しいですね。SNSに投稿した際、優しい友達は「おいしそうー」とコメントしてくれましたが、とてもおいしそうには見えません(笑)
おいしそうに見せる色(光?)調整について、少し詳しく知りたいです。
宗さんコメント:
お祭りの雰囲気の出ている写真ですね!夜のいい感じも伝わります。
でも夜の撮影はホントに難しいですよね。光がないというのは撮影者泣かせです。でもフラッシュをたいてしまうと、柔らかさのない平面的な写真になってしまうので、ISO感度を上げて撮るしかないかなあと思います。ISO感度はAUTOであればカメラが勝手に設定してくれます。ISO感度を上げると、画質がざらつきますが、ここは目をつむるしかないかと。。(^^:
この写真で何をメインにするか、ですが、もしお肉が主役なら、カップに入っている唐揚げを二つくらいお肉のお皿に移して、お肉、唐揚げ、お皿、お箸位であとは入れない、という構図でもよかったかなと思います。
お料理を撮る際の光&色についてですが、基本は光はできるだけ主役に当てるという事と、もし色調整がカメラでできるのなら、お肉の赤や野菜の緑が鮮やかになるように調整すると良いと思います。
こちらも暗い所での私の撮影事例(アボガド)を添付しますね。室内で照明を落としたレストランでの撮影でしたので、光をかき集めて(笑)アボガドに当ててみました。色もアボガドの緑を引き出すように調整しています。
【参考:宗さんが撮ったアボカドの写真】
また食材の色の出し方の参考になるかなと思いましたので、刺身丼、春巻画像もご覧いただけると嬉しいです。
いかがでしたか?
今回学んだのは「お皿(器)を全部写さず、想像力をかきたてる!」です。
宗さんのお手本は右側を切って、左側に余白を残しているものが多かったですね(利き手に関係あり?)。逆パターンにするとどんなかんじになるのか試してみたいと思いました。
もっと詳しく勉強したい方は、「潮風カメラマン 宗」さんのブログをご覧ください。
“潮風カメラマン 宗” 初心者大歓迎! 飾りたくなる潮風香る写真教室