第19回:外食カフェ料理をおしゃれに撮るには?(その1)
写真の初心者が「もうちょっと素敵な写真を撮れるようになりたい!」と思い、「潮風カメラマン 宗」さんからアドバイスをいただいているこの企画。第17回からは、SNSで日常記録的にUPする写真を今よりカッコよく撮るためのアドバイスを紹介しています。
●潮風カメラマン 宗さんプロフィール
西武主催の写真展で全国グランプリ獲得。以来10年以上、大好きな海をテーマとした写真を中心に、「心の風景を写し出す」写真を撮り続けている。
今回は、外食(カフェ)料理をおしゃれに撮るためのアドバイス(その1)です。宗さんのお手本写真もついてます。お得!
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撮影者コメント:とにかくぜんぶ「ゴチャー」っと写してしまったダメダメな写真です(-_-;)
(※スープの入れ物にショップロゴがついているので、ここではボカしています)
スープ、パン、水のコップ、ドリンク、小皿、トレイがあった時、宗さんならどう撮るか(何を選んで、何をはずす、どう組み合わせる)か知りたいです。
宗さんコメント:美味しそうなスープ!左下の光が朝の優しい雰囲気を出していると思います。
ご質問頂いたように複数の食材がある際のレイアウトで、悩まれたんだろうな、と感じました。写真を見ている方がどれを見れば良いのかなと思ってしまうかなと。
これじゃなきゃダメというレイアウトはないです。撮影者の自由ですから。 ただ、主役を固定すると良いと思います。大事なのはどの食材が撮影者にとってのメインかが伝わるように撮る事なので。
もし私だったら、この場合は迷わずスープメインで撮ると思います。理由は冒頭コメントのように一番心が惹かれたから。で、スープを引き立たせる役者を周りに配置、という順番で考えます。
この画面だと左下メインでスープ。右下の朝日にサラダ(?)の緑が当たると写真に瑞々しさが出そうなので、サラダを右側、あとはちょっと奥にパン位を入れて他はカット。あくまで主役はスープで固定、かなと思います。
参考までに、ですが、似たような状況で私が撮った写真を添付しますね。
【参考:宗さんが撮った海鮮丼写真】
この写真では海鮮丼がメインです。これを左下に配置してあとは脇。
海鮮丼にあるシソの葉に光を当てる向きに丼を置いて瑞々しさをだしたいと思いました。実は美味しそうなお味噌汁もあったんですが、入れると海鮮丼の主役感が薄れてしまうので、潔く(?笑)カットしました。主役は一人を基本に考えると考えやすいと思います。
小物を入れた例も添付します。
【参考:宗さんが撮った料理写真】
小物はあくまでも主役の引き立て役なので、少な目でシンプルが良いと思います。
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撮影者コメント:手前の料理(の目玉焼き)にフォーカスできて、まぁまぁいいかな、と思っていますが、水のグラスがちょっと邪魔なかんじ。
宗さんコメント:手前の御料理、目玉焼に光が当たっていて食欲が湧いてきますね!美味しそう!
もし目玉焼きを主役にしつつ奥行のある画にしたい場合は、背景をぼかせると良いかなと思います。
背景をぼかすには、いくつか方法があります。レンズのf値が小さいものを使って、絞りをいっぱい開くとボケます。あるいはコンデジでもできる手としては、望遠にしつつ近くを撮ると背景がボケます。最近はスマホでも背景ボカシが出来たりするみたいなのでぜひTRYしてみて下さい。
参考までに私の撮影例も添付します。
【参考:宗さんが撮った鰹写真】
あくまでも主役は鰹です。奥の雰囲気も出したかったので縦配置としました。ただあくまでも主役を活かす為に、周りはシンプルにかつボカしています。
いかがでしたか?
基本は「主役に”寄り寄り”で、背景ボカし!」ですね。まずはこのテクを身につけたいと思います。
もっと詳しく勉強したい方は、「潮風カメラマン 宗」さんのブログをご覧ください。
“潮風カメラマン 宗” 初心者大歓迎! 飾りたくなる潮風香る写真教室