コアネクスト主催 第1回 GeneXusセミナー(2018/06/19)【前編】
株式会社コアネクストが主催する初めてのGeneXus セミナーを、ソルクシーズ本社にて6月19日に開催しました。
今回のセミナーは、
・GeneXusユーザー事例のご紹介
・GeneXus開発用フレームワーク「CORE KNOWLEDGE」のご紹介
・GeneXus最新動向
という3本立て。
超高速開発ツール:GeneXusを導入済みで「さらに生産性を向上させる活用方法や最新情報が知りたい」というお客様はもちろんのこと、「開発期間・開発コストを大幅に削減できるツールを探している」というシステム担当の方にも役立つセミナー内容です。
●事例紹介1:GeneXusを利用したAccessADPのWebアプリケーション化について(石原産業株式会社 佐古さま)
石原産業株式会社は、大阪に本社を構える化学産業関連の会社です。
システム開発における特徴は”内製主義”。 佐古さまの部署は、ERP(基幹系情報システム)をカスタマイズしたり、EXCELにマクロを組み込んで活用したり、システムの企画から保守までこなすとのこと。
※内製(化) についての説明は コチラ の記事をご覧ください。
ERP周辺ツールとして Microsoft Office Accessを使ったアプリを50本も作成していましたが、開発基盤としてAccessを脆弱だと感じ始め、Access2010へのバージョンアップをきっかけに、”手軽さより堅牢さ”を重視してWebアプリケーション化を検討しはじめました。
システム開発の課題解決を目的とした人々が集まる、とあるフォーラムで、内製化ツールとしてGeneXusを紹介され、「アジャイル」「ノンプログラミング」「Webアプリケーション」というキーワードに興味を持ったそうです。
同様のキーワードを持つツールは他にもありましたが、決め手は「システムで管理したい項目を定義するだけで、データベース を作ってくれる」という点。
GeneXusでの開発サポート先を探しているなかで、2017年3月、株式会社コアネクストと出会いました。
コアネクストをパートナーとして選んでいただいた“決め手”を佐古さまの言葉をそのまま紹介すると
1. 泥臭さ(どんなことも、相談すると何とかしようと一生懸命になってくれた)
2. GeneXus既存のフレームワークにしばられず、カスタマイズ要望に対応してくれた
3. 独自のGeneXus研修があった(最短の3日間に短縮し、大阪まで来てくれた)
4. 安価 だけれど 安いだけではなく、信頼できた
5. 開発中のシステム化対象変更にもフレキシブルに対応してくれ、違うシステムや研修に作業を振り替えてくれた
とのこと。なんだかうれしい言葉が並んでいますが、良いところだけではないはず。ですが、総括は最後にして、事例の二つ目も続けてみていきましょう。
●事例紹介2:GeneXusによるシステム開発 内製化のベストプラクティス(株式会社ノバレーゼ 田中さま)
株式会社ノバレーゼは、銀座に本社を置く、ブライダルを中心とした事業を展開する企業。
ご発表いただいたのは、海外ドレスの発注から納品まで管理するシステム開発でのGeneXus活用。実は、開発が遅れており「まだ開発中」という段階で、「どうすべきだったか?」という反省も含めて、役割分担やプロジェクトの進め方についても詳しくシェアしていただきました。
GeneXusを選んだ決め手は、やはりデータベースの自動生成機能。
「項目属性を指定するだけでデータモデルを自動生成してくれるところが魅力。さらに変更が発生した場合は、その影響分析もしてくれ、対応もシステムでしてくれます。」(田中さま)
内製化主義であるところも石原産業株式会社さまと同様でした。
システムを内製化する理由は、
1. 予算確保が難しいため、コスト低減・納期短縮が求められること
2. 現場の人が使いやすいシステムを作れること
3. 継続的な機能改善ができる
とのこと。
こうしてGeneXusによるシステム開発が始まりましたが、途中で「管理に必要な項目定義が足りなかった!」等で設計変更や機能の追加が発生したそうです。
GeneXusは、データベースだけでなく、データのメンテナンス画面も自動生成できるのが特徴ですが、今回、自動生成できない画面(リッチなインターフェース)にしてしまったため、GeneXusの強みを十分に発揮できず、開発が遅れぎみに…。
「カスタマイズの多いシステムを保守できるのか?」という不安を抱いた田中さまは、システムを作り直す、という決断をなさいました。
作り直しにおいて立てた方針は、以下の3つ。
1. 自動生成された画面を受け入れる=標準UI(ユーザインタフェース)を受け入れる
2. トランザクション※ の見直し(1業務、1トランザクションとする)
3. データベースのテーブル正規化はGeneXusにお任せ
※トランザクション:GeneXus開発で一連の処理を作るときの単位
遅れの原因となった画面作成について「当初、自動作成した画面について、ユーザーレビューを根気よく行い、理解を得るべきだった」という反省事項まで開示してくださり、“開発現場ですぐ役立つ”情報が満載の事例発表でした。
2つの事例発表を通しての印象は、ユーザーさまも“ぶっちゃけ”なんでも言ってくださるな、ということ。GeneXusというシステムやコアネクストのサポートについて、いいところも悪いところも言ってもらえるのは、開発を通じて信頼関係を構築できているからこそ、と思いました。
それをコアネクストの担当に伝えたところ
「はい。お客様のニーズを実現するために必死に頑張ってます~」との答えが返ってきました。まさに“泥臭く”日々お客様のサポートをしているようです。
【後編】は、コアネクスト社員による「CORE KNOWLEDGE」の紹介から始めます。お楽しみに。
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