超高速開発コミュニティ(第13回セミナー) ユーザー事例発表(2015/10/22)
10月22日に開催された「超高速開発コミュニティ(第13回セミナー) ユーザー事例発表」に行ってきました。このコミュニティには、
・超高速開発ツールを開発するベンダー
・ツールの導入を支援するSIer や コンサル会社
・ツールユーザー
というさまざまな立場の方々が参加しています。
公式サイトはこちら
この記事では、その第1部【ユーザー事例】についてレポートします。
事例発表された株式会社ボルテックス様は、「区分所有オフィス®」※という戦略で売上高を伸ばしておられる会社です(平成27年3月期決算の売上高:266億7百万円)。
※「区分所有オフィス®」とは、一棟のビルを分割して1フロアごとに購入できるという画期的な戦略です。詳しくは株式会社ボルテックス様のサイトをご覧ください。
株式会社ボルテックス公式サイト
●なぜ《超高速開発ツールGeneXus》を選んだのか?
株式会社ボルテックス様は、部分的にはシステム(架電システムや会計システム)を入れていましたが、主業務にはシステムを入れておらず、ExcelやAccessを活用されていたそうです。しかし社員や業務案件が増えていく中で、情報管理課の大畠(おおはた)氏は、社長からERP※導入の検討を迫られました。
※ERP:Enterprise Resource Planning。業務資産を統合的に管理し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。
大畠氏は、リスクアセスメントから取り掛かり
・業務フローや入出力項目が変更可能
・内製化※ が可能
・バージョンアップが容易
という理由で、既存のERPパッケージを導入するのではなく、GeneXusによる開発を選んだ、ということです。
※内製化:システム会社など外部に生産委託していたものをとりやめ,自らの会社内部で生産すること。
【大畠氏の事例紹介に熱心に耳を傾ける参加者のみなさん】
●GeneXusは何がすごいのか?
続いて、株式会社コアネクスト小舘(こだて)氏より、株式会社ボルテックス様におけるGeneXusを使った開発について説明がありました。
【GeneXusの利便性について説明する小舘氏】
普通のシステム開発はすべてプログラミングが必要です。プログラミングとは、システムでやりたいことをコンピュータが理解できる言語(コードと呼んだりします)で書くことです。
しかしGeneXusは、業務で使用する《項目の定義》をするだけでデータベースを作ってくれ、そこにデータを入力するための画面とコードを《自動生成》してくれます。
【項目を定義するだけでデータ一覧画面が簡単に】(クリックで拡大)
【外出先からiPadでセキュアに情報取り出し】(クリックで拡大)
※画面内の各データはダミーデータです。
GeneXus流【開発の注意事項】についての話がありました。
ツールによる開発を始める際に、データ項目の整理をすることが肝心、ということでした。
具体的には「同音意義、異音同義の言葉を排除する」「業務で使う名称とシステムに登録する名称を統一する」といったことです。
ツールを使った開発で得意なことに特化し「苦手なことはやらない」というのも新鮮でした。とかく「システムでは何でもできます」と言ってしまいがちなので。。。
●「GeneXusインターナショナルミーティング」報告
第1部の最後に、株式会社コアネクスト川西氏より「GeneXusインターナショナルミーティング」への参加報告がありました。
【ウルグアイのカラスコ空港を紹介する川西氏】
Apple Watchの開発にもGeneXusが使われている、、とのお話がありました。
川西氏による「GeneXusインターナショナルミーティング」レポートは後日「菜緒さん」で連載予定ですので、詳しくはそちらで紹介します。
●GeneXus JAPAN のお知らせ
超高速開発ツールGeneXusに興味をもたれた方は11月25日に開催される年間最大のイベント「GeneXus Day 2015」 をチェックしましょう。
GeneXus お知らせはこちら (クリック)