NRI未来創発フォーラム2015(2015/10/26)
『NRI未来創発フォーラム2015』に行ってきました。“野村総合研究所の企業理念「未来創発」に基づき、社内外の先駆者とともに未来を考えるフォーラム”(フォーラムHPより引用)だそうです。
(※NRI:株式会社野村総合研究所。コンサルティングや金融・産業のITソリューション、IT基盤サービスを行っている会社)
会場は「東京国際フォーラム・ホールA」。いつ来ても“未来”を感じる展示場です。
フォーラムは、第一部:講演、第二部:パネルディスカッションという構成です。その様子をメモしたマインドマップ※で紹介します。
(※マインドマップ:トニー・ブザンが提唱した思考・発想法の一つ。その活用法などはこちらをご覧ください)
第一部の講演では、「2030年の日本をデザインする」というテーマで、野村総研研究所 理事長:谷川史郎氏が、
・日本が世界に示せる【存在感】として、「感性応用技術」「健康寿命増進技術」「造水/水循環技術」「新素材技術」分野がある
と提案されていました。
また、生産人口の減少により需要が供給を上回る現象への解決策として“地方”の事業機会が増える可能性について示唆されていました。
モデレーターは、サイエンス作家の【竹内薫(たけうちかおる)】さん。
パネリストは、
工業デザイナーとしてフェラーリのデザインも手掛けた【奥山清行(おくやまきよゆき)】さん、
週刊モーニング編集部で『バガボンド』『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』など数々のヒットを飛ばした後、編集エージェント会社を立ち上げた【佐渡島庸平(さどしまようへい)】さん、
スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙に飛び立たちISS組立補給ミッションに従事された【山崎直子(やまざきなおこ)】さん。
まずは、モデレーターから「今までどんなワクワクがありましたか?」との問いかけにパネリストそれぞれが回答した答えをメモしたマップはこんなかんじ。
奥山さんが「海外では自分の名前(キヨユキ)が呼びづらい、という理由だけでいきなりKEN※と名付けられ、以後そう呼ばれていた」とおっしゃると、それを受けた竹内さんが「自分もアメリカではJhonと呼ばれていた」と応答。
※奥山さんの会社は「KEN OKUYAMA DESIGN」という名前です。
佐渡島さんの「人に届くものはすべて【ストーリー】の形を持っている」という発言にうなずくパネリストの皆さん。
山崎さんは「これからの教育・仕事の現場は、【タスクベース】から【スキルベース】になっていくでしょう」とおっしゃっていました。つまり“やるべきこと”を自分で見つけ出し、行動していくひとが評価される時代がやってくるとの予想です。
パネルディスカッション後半は、「未来に向けてどんなことをしていけばいいのか?」という問いかけに、各パネリストの発言は多岐にわたって盛り上がって行きました。
そのメモはこんなかんじ。
「パッション(やる気・楽しみ)」「利他」というのが、パネリストみなさん【共通のキーワード】のように感じました。
途中で出てきた「未来は今の積み重ね」という言葉が心に響きました。先を予想し、それに対応した行動をとることは大事ですが、そのために目の前のことをおろそかにしたり、先延ばししたり、というのでは本末転倒です。
一瞬一瞬を真剣にきちんと生きていく、ということが大切ですね。
2015年から2065年にかけて、「政治・社会」「経済・産業」「国際」分野ですでに予定されている施策・計画に加え、NRIによる予想が記入されています。
5年後(2020年)、10年後(2025年)、15年後(2030年)、それぞれの時に自分が何歳か、仕事をしているか否か、どこで暮らしているか等の予定(予想)と並べて見ていくと面白いかもしれません。
未来に向けた準備を考えるとともに、目の前のことをひとつひとつしっかりやっていこう!と思ったイベントでした。