オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア2016(2016/03/11)
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア2016」に行ってきました。
テーマは「自動運転時代におけるソフトウエア技術の課題と展望」。
組込みシステム開発のコンサルテーションを行っている株式会社エクスモーションは、ゴールドスポンサーとして出展。
会場は「お茶ノ水ソラシティ」。“小規模の展示会+セミナー”という形式のイベントがよく開催されている場所です。駅近で便利。展示会場にフリードリンクがあるのがうれしい。
今回のイベントで開催されるセミナーは【エンジニアリング】【フロンティア】という2つのテーマカテゴリーを掲げています。
【エンジニアリング】では、従来のソフトウエア技術の評価とその将来動向、
【フロンティア】では、最前線のソフトウエア技術と関連分野の先端技術、
をそれぞれ学べるようです。
【エンジニアリング】部門で、株式会社エクスモーションのエグゼクティコンサルタント: 斎藤氏が講演を行う、ということでセミナー会場に潜入。
●講演:【自動運転時代に向けたシステム全体最適設計からのアプローチ】
斎藤氏はまず、組込みシステム※ の開発環境の変化についての説明から始めました。
※組込みシステム:家電製品や自動車など、機械に組み込まれるコンピュータシステムのこと。
組込みシステムの開発は、「スタンドアロン※ な開発」から「ネットワークにつながるシステムとしての開発」に変わってきたとのこと。その変化に対応する方法を、斎藤氏が実際の開発現場で培った設計手法から解説していきました。
※スタンドアロン:ネットワークに接続せず単独で機能している状態。
仕様が複雑化し、納期に追い立てられて進める開発現場で“山積み“になった課題を解決するには、
・既存資産の有効活用
・ソフトウエアから見たゴールを描く
ことが大事、だそう。
このように、関係性を整理してわかりやすく図示する、ということは、忙しい開発現場では【後まわし】にされているのが現状です。このような図がないと、開発作業が進んでから「見直しが必要!」となった場合に、関係者全員が後戻りできる地点がなく、混乱を招いてしまいます。
大事な図であることはわかりましたが、どうしたらこのようなわかりやすい図を作成することができるのか?
「単純なことです。意味のあるものに【分解】して【まとめ】ましょう。」
と斎藤氏は言います。……でも、その“単純”なことを徹底するのが、開発現場では難しくなることがあるのです。
わかりやすく図示する技術を【モデル化】※ のスキルと呼んでいます。
※モデル化:現状を調査したデーターをもとに、データーと処理の流れを図式化したもの。モデル化により、複雑な事象を直感的に把握することが可能になる。
株式会社エクスモーションのコンサルタント達には、このスキルがあるため、開発現場に入り込んで実践的な提案・支援を行えるのですが、そのスキルをどこで身につけたのでしょう?
実は、彼らは元々実際の開発経験があるのです。その現場で感じた「効率的に高品質の開発を行うにはこれが不可欠!」という信念のもとに【モデリング理論】を身につけてコンサルティングに生かしているのです。
講演後は、株式会社エクスモーションのコンサルティング・サービスについて興味をもたれた方々が、展示ブースに足を運んでくださいました。講演を終えたばかりの斎藤氏も丁寧に質問に答えていました。
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