女子オーディオ(2016/09/10)
サイトリニューアルを無事終えた次の日、音楽好きのMacky からイベントのお誘いメールが。
「えーと、なになに『女子オーディオ 』?」
「女性の方々にもっとオーディオに興味を持って頂くために発足した集まり」とのこと。会長はオーディオ評論家の林正儀さん。
リラックスして、良い音で音楽を楽しむための仕掛けをあれこれ工夫して提供しているイベントのようです。
会長の林さん。初対面の私にも気さくにいろいろ話しかけてくださいました。
イベントは今回で19回目。始めはオーディオ機器(スピーカー、アンプ、レコードプレイヤー等)についてマジメに講義をしていたのだそうですが、だんだん内容がバラエティ豊かになり、 お酒も出すようになったそう。参加者持参のレコードもかけてもらえます。
開催場所は都内が多く、湘南でやるのは今回はじめて。会場はJR藤沢駅から徒歩10分ぐらいの『蔵まえ ギャラリー 』。
参加者、主宰メンバー合わせて20名ほどで蔵の中はいっぱいになりました。参加者のうち女子は6名。『女子オーディオ』といいつつ、男性のほうが多いです!(笑)
今回は「古民家ギャラリーでアナログレコードを聴く」会。
レコードプレイヤー(専門的にはターンテーブルというらしい)とアンプの組み合わせを変えて、音を聴きくらべてみよう!という趣向です。
前半はTEAC というメーカーの
・アナログターンテーブル(45,000円ぐらい)
・アンプ(65,000円ぐらい)
という組み合わせ。
いきなり素人発言で恐縮ですが、アンプって名前を聞いたことぐらいはあるけど、何をしているもの?
アンプリファイアー(amplifier 増幅器)の略で、レコードプレイヤーなどの音響機器からの出力を増幅するもの。始めは真空管、後にトランジスタやICが使われるようになりましたが、今でも趣味の世界では真空管アンプも人気のよう。
今回、前半はトランジスタアンプ、後半は真空管アンプを使うとのこと。
アナログレコードを聴くのなんて何年ぶり?!
私のようなあまり音楽に詳しくない人でも「聴いたことある!」と思える選曲で、どんどんレコードをかけていきます。
1曲目は「Hotel California(Eagles)」。
冒頭の 12弦ギターの音がライブ感を伴って迫ってきます。ギターの音もさることながら、パーカッションの音がすごく精密に聴こえるのにびっくり。目の前で演奏しているような錯覚を起こしてしまいます
その後、「We Get Requests(The Oscar Peterson Trio)」を筆頭にジャズを数曲。
ちょっと趣向を変えて日本の歌謡曲からは、ユーミンのアルバム「14番目の月」所収の 「中央フリーウェイ」。このアルバムはMacky が持参したもの。
この曲はレコードA面 5曲め。「曲の頭出しをするのが難しい」と慎重に針を落とします。そうです、そうです、この緊張するかんじ。思い出しました。
前半の最後は、当日いらしていたジャズシンガー:田中真由美さんのアルバム「Cool Swing 」から「Moonlight Serenade」。
15分の休憩をはさんで、後半は
・ビンテージのターンテーブル(AUDIO NOTE 社員同僚の私物。西ドイツ製)
・真空管アンプ 約205万円(!)
という組み合わせにチェンジ。
スピーカーは前半と同じ「SPENDOR BC-II」。林さんの私物です。
再び田中さんのレコードをかけて聴きくらべをします。
このアンプは、キレ・迫力が自慢ということで「Beat It (Michael Jackson)」なども聴いてみます。
最後は、参加者や林さん持参のレコードから
・ジャズの名盤「ニューヨークのため息(Helen Merrill)」
・有名すぎるサントラ「フラッシュダンス」
・オーケストラ物ということで「ペールギュント(ロンドンシンフォニー)」
・ジャパンポップスから「異邦人(久保田早紀)」
、、、“なんでもあり!”のカオスになっていきます。
すべての曲を楽しそうに聴いておられ、曲が終わると「いいですねぇ~」と毎回おっしゃっていた林さんのご様子が印象的でした。
私はと言えば、なんかもう「お腹いっぱい」。オーディオに少~し詳しくなりつつ「私はやっぱり、“聴く”より“歌う”かな」と、帰りにカラオケに行きたくなってしまったイベント参加でした(笑)。